祇園祭 お迎え提灯行列 出発前の八坂神社

お迎え提灯行列 小町踊
10日は、祇園祭のお迎え提灯行列が行われました。

お迎え提灯行列祇園祭は1か月にわたるお祭りですが、前半の行事は数日おきで緩やかに始まります。そして10日からは一気に17日の山鉾巡行へと盛り上がりが加速していきます。10日に行われるのが、お迎え提灯行列と神輿洗。昨年も一昨年もブログでご紹介しましたが、今年も見てきました。お迎え提灯行列は江戸時代の中ごろに始まった行事。鴨川に新しい堤防(寛文新堤)が出来て人が住める場所が増えたのに伴って、歌舞伎役者や花街の住民など新たに増えた八坂神社の氏子たちが、個性的な提灯を掲げて八坂神社の神輿を迎えました。

お迎え提灯行列 鷺踊祇園萬灯会の皆様によって昭和に復興されたお迎え提灯行列。行列が八坂神社を出て京都市役所へと向かい、市役所前で舞踊を奉納し、再び八坂神社へと戻っていきます。今年は出発前の、八坂神社での様子を見てきました。花傘巡行もそうですが、出発前の八坂神社はさながら「撮影会」の様相を呈します。巡行中は動きがありますが、この時はカメラに向かって微笑んでくれたりもしますので、一つのお勧めスポットです。

お迎え提灯行列 小町踊お迎え提灯行列は総勢350名というなかなか立派な行列で、子どもたちが多いのも特徴です。小町踊の皆様は小学生くらいの少女。目はぱっちりメイクで皆とても可愛らしいです。境内でも一番人気でした。

お迎え提灯行列 鷺踊円山公園への出口辺りには、鷺踊の子どもたちが出てきます。鷺のかぶり物を頭につけられている様子も可愛らしいです。鷺踊には赤い”しゃぐま”の子どもたちもいて、幼稚園や保育園くらいの小さな子どもが本当に無邪気にカメラの前で笑顔を見せてくれる様子は、可愛いの極み(笑)この日も35℃を超える猛暑で、これから子どもたちは夜の21時過ぎまでお勤めをされることを考えると、無事に頑張ってほしいと強く思いました。

お迎え提灯行列 祇園祭音頭祇園祭音頭の子どもたちも浴衣を着て、手を繋いで境内へと入っていきます。この子たちも小学校の低学年くらいの女の子ばかり。素敵な笑顔で歩いていき、市役所前や神輿洗いの後に祇園祭音頭を披露してくれます。

お迎え提灯行列 鷺踊鷺踊の子どもたちは、八坂神社の本殿で参拝をしてから出発していきました。しゃぐまの子どもたちの所作がとても可愛らしかったです。この様子は綾傘鉾の5-6歳のお稚児さんと変わりませんね。こうして八坂神社から隊列を整えて、京都市役所前へと進んで行きました。行列の先頭は祇園囃子が務めます。毎年、奉仕する山鉾は変わりますが、今年は鶏鉾でした。さて、市役所前での舞踊と神輿洗は次回ご紹介予定です。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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