祇園祭 道清めの儀と神輿洗

祇園祭 道清めの儀
今回の祇園祭紹介は、10日に行われた道清めの儀神輿洗、八坂神社での舞踊奉納の様子です。

八坂神社 点火される大松明お迎え提灯行列が京都市役所前での舞踊を終えて戻って来る頃、八坂神社では本殿前に掲げられた大松明に「をけら火」が点火されます。この大松明を神輿の担ぎ手たちが肩に乗せて、威勢よく炭を落としながら南門を出て四条通へと進んで行きます。これは神輿が巡行する前に道を清める「道清めの儀」あるいは「道調べの儀」と呼ばれる勇壮な火祭り。祇園祭にはこのような勇ましい行事もいくつかあります。

大松明とすれ違うお迎え提灯行列大松明が四条通を進む頃、反対からはお迎え提灯行列が帰ってきます。勇ましい男たちと、可愛らしい子どもたちの行列がすれ違うという、祇園祭の中でも異色の組み合わせが見られるところです。四条大橋に着いた大松明は橋の真ん中で回され、火の着いた炭が落ちる中、多くの担ぎ手たちが松明を支えていました。今年も動画を撮ってきましたので、その勇ましい様子をご覧になってみて下さい。

道清めの儀大松明が八坂神社に戻っていきしばらく待つと、いよいよ四条大橋に神輿がやってきます。神輿洗は午前中に四条大橋から汲んだ鴨川の水で神輿を清める儀式で、具体的にはスサノオのが乗る中御座の神輿1基を四条大橋の上に運んで、汲んだ水を榊につけて神輿に振りかけて行きます。決して鴨川にザブザブと入って文字通り神輿を洗うのではありません。

祇園祭 神輿洗榊で鴨川の水をかける時、飛び散るしぶきに当たると一年間無病息災で過ごせるといい、子どもさんを肩に乗せた神輿の担ぎ手などが周りを囲みます。一般観光客で水にかかるには場所取りにコツがいりますが、今回は私もたっぷりと浴びることができました。ただ、写真を撮るのが難しく、残念ながら今回も綺麗な写真は撮れませんでした。

神輿を迎える提灯行列神輿洗が終わると神輿が八坂神社に帰っていきます。実は神輿にも4本の小松明が付き添っていて、炭を落としていきます。祇園界隈の方々はこの消し炭を拾い集めて厄除けのお守りとするのが習わしです。八坂神社の西門前(八坂石段下)では、先ほどすれ違ったお迎え提灯行列の子どもたちが、手に手に提灯を持ちながら神輿の戻りをっていて、まさに「おむかえ」といえる光景です。神輿は八坂石段下で差し上げを行った後、お迎え提灯行列の子どもたちとともに南門へと進んで行きます。

小町踊境内に神輿が入ると、本殿前で差し上げを行った後、舞殿に安置されました。今年は暑さもあってか1周しかしませんでしたが、勇ましい一場面です。神輿が納まった後は、南楼門前で鷺踊が奉納され、続いて能舞台で小町踊と祇園祭音頭が披露されます。時刻は既に21時過ぎ。子どもたちにとっては遅い時間ですが、最後まで変わることのない笑顔で、たくさん練習してきたであろう舞踊を見せてくれました。舞が終わると大きな拍手が起こり、お疲れ様の声も聞こえてきました。

祇園祭音頭今年も舞踊の様子を動画でご紹介します。大変可愛らしいので是非ご覧になってみて下さい。なお、同じ内容は昨年もご紹介しています。7月10日は祇園祭前半の一つの山場。この日を境に山鉾巡行へと向けて一気に盛り上がっていきます。このブログを書いている時点(13日夕方)で、既に様々な行事を見てきましたが、恐らく書ききれることのないまま、祇園祭は終わっていくことになりそうです。速報的な写真はFacebookにて公開していますので、よければそちらをご覧ください。




ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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