夏の夕暮れ 京都御苑と鴨川

京都御苑
先日、夕暮れの京都に美しい空が見られました。

同志社大学夏といえば天高くそびえる入道雲を思い浮かべる方も多いと思います。ただ、時として夏の夕暮れは季節を先取りした秋の様相を見せてくれることがあります。この日は、北から乾いた空気が近畿にだけ入りこみ、一足先に夏の終わりを思わせるかのような涼しさと、筋雲が浮かぶ美しい夕暮れを届けてくれました。

出町柳京都御苑はお散歩にはとてもお勧めの場所。何より空が広く、周りには大きな建物も無いため、御所の門と空との美しい光景を見ることができます。きっとこの光景は今も昔も、そしてこの先も変わらないのだろうなと思わせてくれます。夕暮れ時には近所の方が訪れて、のんびりと歩かれています。

出町柳出町柳や鴨川も夕涼みにはおススメです。西に沈みゆく太陽が、比叡山など東山の山並みを最後まで照らす中、少し低い鴨川は日蔭となって美しいコントラストが見られます。夏の太陽は京都では北西方向に沈むため、北西に向かって開けている大文字には正面から西日が当たります。天然のライトアップに輝く大文字は、より一層美しく見えました。

彩雲この日は、西の空を見ていると虹色の雲「彩雲」が見られました。似たようなものに環水平アークや、環天頂アークもありますが、彩雲とはまた別の仕組みで見えています。この日の彩雲は、夕方ということもあって赤系統が強く見えました。彩雲は吉兆として古くから喜ばれていたもの。何かいいことがあればと思いますね。雲は時々刻々と姿を変えるので、彩雲が出ていたのも僅かの時間でした。綺麗な空を写真に残したい方は、かばんの中ではなく、常に手にカメラを持っておくとよいでしょう。夏の京都の夕暮れに、京都御苑や鴨川を歩いてみるのもお勧めです。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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