祇園祭 花傘巡行 2013年

花傘巡行
24日に、祇園祭花傘巡行が行われました。

花傘巡行28日には神輿洗も終わり、いよいよ祇園祭も31日の夏越神事を残すのみとなりました。先立つ24日には花傘巡行が行われ、華やかな行列が都大路を進んで行きました。花傘巡行は、昭和41年、それまで24日に行われていた山鉾巡行の後祭(あとのまつり)が17日に統合されたのをきっかけに、それに代わるものとして始まりました。

花傘巡行その名の通り花傘が各所に登場し、約千人もの人が参列する華やかな行列です。山鉾巡行に神輿が出る前の露払いの意味合いがあるように、花笠巡行にも還幸祭を前に花傘でもって厄を払うという目的があります。2014年以降は後祭が復活する予定で、花傘巡行がどうなるかが気になっていましたが、読売新聞の記事によると、主催の八坂神社は「半世紀も続き、定着した行事。連合会の計画が実現しても続ける」と伝えています。来年以降も見られるということで一安心ですね。

花傘巡行今年は午前9時過ぎまで雨が降り、開催が危ぶまれましたが、なんとか中止にならずに催行されました。ただ、列は一部縮小されたようで、幌武者は見かけず神饌行列も少なかったです。それでも華やかな行列が進んで行く様子は見事でした。花傘巡行は子どもや女性の参列者が多いのが特徴。舞妓さんも登場し、京都織物卸商業組合の「京都・ミスきもの」の皆様もおられるなど、綺麗どころも揃っています。

花傘巡行前にて行列が始まる前の八坂神社は参加する方々が境内にいて、例年だとさながら写真撮影会のようになっていますが、今年は雨もあってか直前まで皆さん出て来られませんでした。それでも児武者や馬長の子どもが可愛らしい姿を見せてくれました。

花傘巡行 お祓いを受ける八坂神社脇から出発する一行は、出発時にお祓いを受けてから出て行かれます。やはり神事の一環ということなのでしょう。舞妓さんたちが頭を下げて進んで行かれたのが印象的でした。なお、京都・ミスきものの皆様が乗る織商鉾はこの時点では空っぽで、アパホテル京都祇園EXCELLENT(旧祇園ホテル)前から乗りこまれていました。

花傘巡行 子ども神輿行列の先頭を行くのが子ども神輿。毎年元気のよい姿を見せてくれるのが微笑ましいです。「わっしょい」と拡声器で気合を送るのも、子どもが行っているところもあります(神輿は複数出ます)。

花傘巡行 くじ改め四条寺町の御旅所では、山鉾巡行さながらに「くじ改め」も行われています。ただ、これはどちらかといえば「余興」でしょう。山鉾巡行同様に、各参加団体の代表者がそれぞれ独特の所作で披露してくれました。違うのは、女性が行うことも多い点。また祇園囃子(今年は船鉾)の「本場」の子どもが大変上手で、拍手喝さいを得ていたのが印象的でした。

花傘巡行 舞妓さん巡行が八坂神社へと戻ると、舞踊の奉納が行われます。今回は見ていませんが、きっと多くの方で賑わっていたことでしょう(私はカメラマンが多く集まる舞妓さん関連の行事はあまり好みではなく、行かれる方は少し注意されるとよいです)。花傘巡行は、ご覧のように祇園祭の中でも大変華やかな行事。来年以降も実施されますので、機会がありましたら是非ご覧になってみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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