祇園祭 疫神社の夏越祭 2013年

疫神社 夏越祭
7月31日に、祇園祭の最後の行事、疫神社の夏越祭が行われました。

疫神社の茅の輪31日の疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)が祇園祭の最後の行事。八坂神社の西楼門近くにある疫神社の鳥居に茅の輪がかけられ、これをくぐることで無病息災を願う行事です。10時からの神事には祇園祭の関係者が集まり、その脇では一般の方が茅の輪をくぐるために長い列を作っていました。疫神社や蘇民将来については2011年の夏越祭のブログに詳しいのでそちらをご覧になってみて下さい。

長刀鉾のお稚児さん長刀鉾のお稚児さんと禿やそのご家族も、通常の姿で参加されています。今年のお稚児さんは2011年に務められた方の弟さん(当時は禿)とあって、勝手ながら親近感を持って見させて頂きました。稚児としての大役を終え、祇園祭の長い1か月間がこれで終わりを迎えます。本当にお疲れさまでした。

茅の輪をくぐる関係者の茅の輪くぐりに続いて、11時頃から一般の茅の輪くぐりも行われます。茅の輪の周りには持ち帰り用の茅も刺してあり、多くの方がそれを抜き取って小さな茅の輪を手作りして行きます。八坂神社では、この手作り茅の輪につける「捻り守」という護符を授与(200円)していて、これで手作り茅の輪に効力が増すという仕組みです。

茅の輪をくぐるための行列持ち帰り用の茅は12時頃にはほぼなくなって、中にはくぐるための茅の輪から茅を抜き取る方もおられました。ただ、くぐるための茅の輪は多くの方の穢れを吸い取ったものですので、抜き取らない方がよいでしょう。なお、茅を持ち帰ることにこだわらなければ、12時前に行くと人も少なくなってきてちょうどよいかと思います。

疫神社の茅の輪祇園祭の全ての行事が無事に終わりました。今年も個人的には様々なものを見、あるいは参加させて頂きました。来年からは山鉾巡行が17日の前祭(さきのまつり)と、24日の後祭(あとのまつり)の2回に分かれる方向で議論が進んでいます。大船鉾の復活も楽しみですね。いずれにしても、祇園祭は変革期にあり、ここ数十年続いてきた行事日程は、ひとまず今年で最後のようです。来年以降、形を変えても祭りの盛り上がりは変わらないと信じて、その魅力を発信していきたいと思います。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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