法金剛院 蓮の早朝拝観(観蓮会)

法金剛院の蓮
8月4日まで、法金剛院蓮の早朝拝観(観蓮会)が行われていました。

法金剛院の蓮京都の週間予報の予想最高気温が、既に記録的なことになっています。4日11時発表の週間予報では、7日が36℃(35℃~38℃)、8日が38℃(36℃~39℃)、9日~11日も37℃(35℃~38℃、10日のみ~39℃)と、5日間続けて全て36℃以上の予想。()内は、気温の振れ幅の予想で、低く見ても35℃以上、高い方に振れれば39℃もありえるという恐ろしい予想です。客観的な天気予報履歴というものはありませんが、私の経験を振り返ってみると、これほどの高温が立て続けに予想されているのは過去に記憶がありません。7日は、秋の気配を感じる頃という意味を持つ「立秋」ですが、今年はまだこれから、この夏最強の熱波がやってきますので、体調管理や熱中症には十分に、十分にご注意ください。

法金剛院の蓮さて、4日まで花園の法金剛院では、蓮の早朝拝観(観蓮会)が行われていました。3日には朝8時に花園駅集合で「まいまい京都」さんの散策として、法金剛院をご案内させて頂きました。早朝の散策にも関わらず、定員いっぱいにお集まり頂き、さらに遠方からもお越し頂きまして、本当にありがとうございました。

法金剛院の蓮蓮の花は朝のうちに開花し、昼ころには閉じてしまうため、法金剛院では毎年7月から8月初めの時期に朝7時から早朝拝観(観蓮会)が行われています。蓮は泥の中から美しい花を咲かせるため、泥を煩悩にまみれる俗世に見立てて、仏の悟りや智恵・慈悲を表す花としてお寺ではよく見られます。仏像でも如来や菩薩は蓮華座に乗っていることが多いです。蓮の花は極楽浄土に咲き乱れるとも考えられ、お互いが死後に極楽浄土で同じ蓮華の花の上に生まれるという考え方から、運命を共にする意味の「一蓮托生」という言葉もできました。

法金剛院 青女の滝法金剛院の庭は、平安時代の末期、待賢門院璋子(たいけんもんいんたまこ)の時代に整備された浄土庭園で、「青女の滝」と呼ばれる貴重な滝石組の遺構も残っています。面白いのは作庭に際しての記録があることで、一度完成した滝石組について、璋子がさらに五・六尺高くするように指示をしています。現在残されている石組みは大きな石が2段重ねとなっていて、この時にかさ上げされたのが上の部分の石組みではないかとも想像できます。

法金剛院の蓮朝の境内はやはり清々しい空気に満ちています。今の時期の京都ではだいたい9時頃には気温が30℃を超えてきますので、朝の涼しい間に極楽浄土に咲くという美しい蓮の花を眺めるのもよいものです。池の蓮は白い色の白蓮で、周りの鉢植えには世界中から集められた様々な種類の蓮が据えられています。早朝拝観(観蓮会)は4日で終わりましたが、蓮の花自体はまだまだ楽しめそうですので、この時期の法金剛院も是非拝観してみて下さい。

法金剛院 桔梗なお、法金剛院には大変見事な仏像もそろっています。待賢門院璋子が拝んだ、堂々たる丈六(周丈六)の阿弥陀如来像が今も残り、十一面観音像も気品があります。また、昨年から隣の地蔵院にあった地蔵菩薩像が移されていますので、そちらのほうも忘れずにご拝観下さい。中でも金目(かなめ)地蔵と呼ばれる丈六の地蔵菩薩坐像は大変迫力があります。さらに六地蔵の立像や、閻魔大王像なども見られ、仏像ファンにとっても大変見ごたえのあるお寺となっています。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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