狸谷山不動院 火渡り祭

狸谷山不動院 火渡り祭
7月28日に、洛北の一乗寺の山麓にある狸谷山不動院で、火渡り祭が行われました。

狸谷山不動院狸谷山不動院は、京都では車の交通安全のご利益で知られています。オレンジ色で「狸谷山」と書かれたステッカーを見たこともある方も多いのではないでしょうか。また、ガン封じのご利益でも知られ、本堂前には多数のご祈願札が掲げられています。狸谷山不動院はその知名度の一方で、たどり着くまでの道のりは険しく、特に車がないと簡単には行きにくい場所にあります。狸谷山不動院の概要や歴史については、以前に雪景色をご紹介した時のブログで書いていますので、そちらをご覧になってみて下さい(夏に見るとずいぶんと涼しげです)。

狸谷山不動院 火渡り祭 護摩供養火渡り祭は、毎年7月28日に、難病退散、夏バテ防止、ストレス解消を祈願して、柴灯護摩終了後に、護摩の残り火の上を素足で渡る「火渡り行」です。火渡りというと身構える方も多いかと思いますが、基本的には足が暖かい程度です。また、山伏が導いてくれますので、お子さんや初めての方でも安心して渡ることが出来ます。参加者には500円で「火渡りおふだ」も授与され、これを手に持って火渡りを行います。

狸谷山不動院 火渡り祭 護摩供養火渡りに先立って本堂で法要が行われた後、本堂下の広場で山伏が護摩供養を行います。だんだんと暗くなって行く境内に護摩の火が灯されると、真っ赤な炎が夜空を焦がしていきました。本堂は、清水寺と同じ懸造りとなっていて、この日は多くの方が本堂の上からも護摩供養を見守っています。普段はほとんと人はいないのですが、まるで清水寺のようでした。炎に照らされる本堂も幻想的です。

狸谷山不動院 火渡り祭護摩供養が行われた後、この護摩壇が崩されて、火渡りが行われます。火渡りを行う時は靴を脱ぎ、素足です。初めて見ると、メラメラと燃える護摩壇を本当にそのまま崩して、赤い炭がある状態で広げていきますので、不安になるかもしれません。ただ、炎が付いている部分は外側にし、人が歩く内側の部分はしっかりと炭を圧縮して火を消していますので、基本的には問題ないでしょう。ただ、最初の方は大丈夫かなと、少し思いました。

狸谷山不動院 火渡り祭準備が整うと、最初は山伏の方が結界を切って歩き、その後、一般の方が次々に火渡りを行って行きます。渡る際には足に塩をつけて渡っていきます。服装も特に制約はなく、スカートの女性の方もおられました。割と最初の方に渡った方に感想を聞くと、やはり「足が暖かい程度」とのことでした。こうして相当の人数が火渡りに参加しますので、後半になればすっかり火が付いているのも周りだけとなります。私も一通りの取材を終えた終了間際に参加しましたが、ほのかに暖かさが残るのみでした。安全に渡りたい方は、終わり際がよいでしょう。

狸谷山不動院 火渡り祭狸谷山不動院の火渡りは、見ためのインパクトがありますが、誰でも安全に参加できますので、機会がありましたら足を延ばして実際に体感してみて下さい。なお、護摩供養の様子と、火渡りは動画もありますのでご覧下さい。


ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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