下鴨神社 下鴨納涼古本まつり

下鴨納涼古本まつり
下鴨神社で16日まで、毎年恒例の下鴨納涼古本まつりが行われています。

下鴨納涼古本まつり下鴨納涼古本まつりは、毎年夏のこの時期に下鴨神社の糺の森で行われている古本市です。古書研究会会員店の店舗や、関西圏からも多くの古書店が参加をして、ずらりと本を販売するテントが並んでいます。京都もたいへんな猛暑となっていますが、糺の森は高い木々によって日陰が作られ、また小川も何本か流れているためか、日向と比べればずいぶんと涼しく感じます。

下鴨納涼古本まつりかつての京都にはこうした「森」がいくつもあって、夏はちょっとした避暑地ともなったのでしょう。実際、糺の森には、明治時代まで「川床」がありました。現在も続く鴨川の納涼床は、江戸時代は祇園祭の期間のみで、その後は下鴨神社の糺の森での納涼床へと移っていきました。江戸時代の「都林泉名勝図会」にはその様子が載っています。糺の森の納涼床の最終日は、夏越祓いが行われる6月30日。清めの意味もあったのでしょう。

下鴨納涼古本まつり話がそれました。京都では古本市が季節ごとにあり、春はみやこめっせ、夏は下鴨、秋は百万遍知恩寺で行われ、「京の三大古本まつり」と呼ばれています。下鴨の古本まつりも品ぞろえは多く、なかなか手に入らない貴重な本もあるようです。この日の京都も38℃を超える猛暑でしたが、掘り出し物を求めて多くの方が訪れ、賑わいを見せていました。

下鴨納涼古本まつり私がこういう時に毎回訪れるのは児童書のコーナー。自分が読むために子ども向けの「伝記」を探しに来るのです。漫画などで分かりやすく要点を押さえて書かれた児童書は、勉強には最適。今年も良著を発見し、買って来ました。またガイドで活かせることでしょう。児童書コーナーには、実際に子どものころに読んだ懐かしい本も並んでいて、眺めているだけでも楽しくなります。

下鴨納涼古本まつり古本まつりは16日まで行われています。暑い日が続きますので、熱中症対策をしてお出かけ下さい。最も北にある児童書コーナーの付近では、時間帯によっては子ども向けの絵本の読み聞かせや紙芝居も行われていて、子どもたちが集まってきています。また、最も南には喫茶コーナーもあり、ジュースやかき氷なども提供されています。お時間のある方は、京都の真夏の風物詩にお越しください。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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