京都御苑のサルスベリ

京都御苑のサルスベリ
京都御苑では、拾翠亭のある九条邸跡を中心として百日紅(サルスベリ)の花が綺麗に咲いています。

烏丸通のヒマワリ京都は厳しい猛暑が続いています。9日~16日は、連続8日間で37℃を超え、1994年の6日連続を抜いて、京都観測史上1位の連続高温記録となっています。この暑さで烏丸通に植わっているヒマワリの花も、かなりグッタリとしていました。17日の気温は9日ぶりに37℃を下回りましたが、この先も35℃を超える猛暑日が続く予報。週の中ごろからは山沿いを中心に夕立も起こりやすくなってきますので、天気の急変にはご注意ください。

九条邸跡 サルスベリ暑い真夏は花が少なくなりますが、その中でも鮮やかな赤い花で彩りを加えてくれているのが百日紅(サルスベリ)です。サルスベリは江戸時代初期に中国から伝わったとされ、その変わった名前は、ツルツルした幹で猿が滑ってしまいそうなところから名付けられています。また、当初から漢字では百日紅と書かれていました。紅色の花が次々と百日程にわたって咲くことからそう表記されています。

京都御苑 厳島神社京都では街路樹によく使われていて、京都市役所前や鴨川沿い、北山通などで見られ、豊国神社前から七条通にかけての大和大路通に咲くサルスベリは非常に綺麗です。泉涌寺や銀閣寺の観音殿の横に咲く白いサルスベリも見事で、清水寺の拝観出口付近の池にある木は三重塔とも絵になります。街路樹のみならず、市内各地の寺院や民家にも多くのサルスベリを見ることが出来ます。

拾翠亭とサルスベリそして京都御苑の拾翠亭一帯も有名な場所。池に咲く見事な花は雅な風情を与えています。拾翠亭は、金曜日と土曜日の9時半~15時半までの限定公開。しかし、駅近くで上流公家の茶室を100円というお手軽さで楽しめる貴重な場所です。2階にも上がることができ、今の時期は美しいサルスベリの花を窓から望むことができます。時間を忘れて眺めていられる光景。次回以降のブログでその様子をご紹介予定です。

宗像神社の楠京都御苑の南西入口付近(拾翠亭や閑院宮邸跡に入る付近)には、大きなサルスベリの木もあります。見上げるほどの大きな木で、街中ではなかなかお目にかかれない巨木だと思います。ちなみに、その奥にある宗像神社の楠には例年アオバズクが営巣する穴があり、先日前を通った時も鳥の影を見ました。気にしてみてもよいでしょう。

京都御苑のサルスベリ京都御苑は九条邸跡の他にもサルスベリが絵になる場所があります。今回のトップの写真に載せた場所がそれで、御所の南の正門である建礼門をバックに、京都らしい写真を撮ることもできます。まさに「夏」という風景ですね。御所は木陰も多く、散歩や休憩にはお勧めの場所の一つ。熱中症には注意しながら、夏の彩りを楽しんでみて下さい。

ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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