吉祥院六斎念仏 2013年

吉祥院六斎念仏
8月25日に吉祥院六斎念仏が行われました。子どもたちが大勢見に訪れる六斎念仏です。

京都の空 9月3日まず、台風情報です。本日(3日)夕方までの段階では台風の進路が不確実でしたが、今夜22時前の台風情報で気象庁は「決断」をしたようです。台風の進路予想が変わってきました、九州の東をかすめて、四国付近に進みます(九州上陸の可能性もあり)。勢力は落としますが、近畿も大雨を中心とする影響を受けそうです。また、これまで6日には温帯低気圧に変わるとしていたので発表が無かった、5日間進路予報が復活しました。つまり、温帯低気圧化をせずに、熱帯低気圧のまま進んでくるという予想に変わりました。進路にあたる地域はご注意下さい。

京都の空 9月3日今回は風よりも圧倒的に大雨への警戒が必要。4日も西日本を中心とする各地で断続的に激しい雨が降りやすく、台風の進路と進行速度によっては5日も油断ができなくなってきました。目先の予報が各地で大きく変わりますので、最新予報(といっても、次回発表は4日午前5時ですが)をご確認下さい。西日本や北陸ではこれまでの雨で地盤が緩んでいるため、土砂災害に高い警戒が必要で、河川の増水、落雷や竜巻にも注意が必要です。

吉祥院天満宮今回の本題に入ります。吉祥院六斎念仏は、吉祥院天満宮の夏季大祭で披露される六斎念仏で、芸能六斎です。吉祥院六斎念仏保存会によって行われ、春の4月25日の春季大祭の時にも見ることができます。京都検定のテキストには「子供たちに絶大な人気があり」と書かれていますが、その文言は決して誇張ではなく、六斎念仏が行われる舞台の前には大勢の子どもたちが集まって、技を披露する同級生に手を振り、獅子の出番を心待ちにし、土蜘蛛が撒く糸を取ろうと頑張っています。

吉祥院六斎念仏境内の賑わいも相当ですが、全体的に他のお祭りよりも子どもたちの割合が多いと感じました。これは時期が夏休みというだけではないようで(他のブログでは4月の春季大祭も子供が多いとの記事があるため)、やはり京都検定のテキストにあるように「絶大な人気がある」からなのでしょう。私は京都検定の勉強をしていた時からずっとこの文言が気になっていましたが、現地で見てみると、なるほどなと思わされました。まさに百聞は一見にしかず。実際にきちんと見ることが、臨場感と説得力のある解説に繋がりますね。

四つ太鼓子どもたちは最初から待っている子はあまりおらず、20時からの開始時刻に集まっているのは大人が多いです。「発願」から始まって順次演目が披露されていきます。やはり、私が好きなのは四つ太鼓。ゆっくりと始まってどんどん速くなっていきます。最後の方は、もう名人芸と呼んでもよいでしょう。そして非常にカッコイイです!恐らく日ごろから相当の練習を積んでいるのだと思います。

岩見重太郎岩見重太郎の演目も人気です。安土桃山時代から江戸前期にかけて活躍した剣の達人、岩見重太郎が、ヒヒ(猿)を退治する場面をカッコよく演じていて、ヒヒのコミカルな動きが子どもたちにも好評でした。こうして小さなころから六斎念仏に触れることで、次代の担い手も生まれてくるのでしょう。過去の研究論文を読むと、農村のしきたりと結びつきを基礎に受け継がれてきた吉祥院六斎念仏も、戦後の急速な都市化による生活形態の変化によって担い手が減少。昔ながらの厳しい練習にもついてこれない若者も多かったそうです。

吉祥院六斎念仏しかし1990年代前半に「子ども六斎会」の活動が始まり、子どもや女性の参加が認められるようになって、現在のように再び活気を取り戻してきました。今では率先して参加をしている子どもたちが多いと聞きます。各地の六斎念仏で後継者不足が課題となっていますが、今後も永く、伝統を受け継いでいって頂けると嬉しいですね。

吉祥院六斎念仏 獅子演目の最後は土蜘蛛です。一見、土蜘蛛が悪役のようですが、実はここでは善玉のようで、暴れる獅子を糸でおとなしくしてくれるのだそう。子どもたちは特にこの演目を楽しみにしていて、「獅子まだ?」と話しながら舞台のすぐ前で待っていました。獅子は2匹登場して逆立ちなどの妙技を次々に披露。本当に生きているかのように激しく動き回ります。

吉祥院六斎念仏 土蜘蛛ひとしきり動きまわった後、獅子が寝ているところに土蜘蛛が登場。獅子と立ち回りを見せ、糸を放って獅子をからめ捕ります。吉祥院六斎念仏では、観客に向かっても糸が投げられますが、この糸の先についている重りを持ち帰って財布に入れておくと、お金がたまるといわれているため、子どもたちや観客が競い合って取りあっていました。私も一つ頂くことができました。こうして、吉祥院六斎念仏は終了を迎えます。時刻は21時過ぎ。まだまだ熱気のある境内の雰囲気を感じながら、帰途につきました。




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吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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