夏休みの終わりに、京都市青少年科学センターに行ってきました。プラネタリウムもある、京都の科学館です。
京都市青少年科学センターは、藤森(ふじのもり)にあります。ただ、ちょうど名神高速道路の高架を抜けた場所にあるため、あまり目立たないといわざるを得ないでしょう。もう少し目立つ場所ならば、もっと注目を浴びてもよい施設だと思います。アクセスは、市バスがあり、京阪の藤森駅や地下鉄の竹田駅からも歩いていくことは可能です。科学の不思議を様々な実験装置で体感できる施設で、プラネタリウムもあります。
実は訪れるの初めてでした。私は小学生の時から理科が大好きで、親には名古屋市の科学館によく連れていってもらいました。京都市青少年科学センターもまさに同じような場所です。子どもたちがたくさん訪れて、不思議なもに興味しんしんと言った様子でした。深草は化石が取れる場所としても有名ですので、巨大な恐竜の化石や、リアルな肉食獣のロボットもいて、子どもからも大人気。私もこの歳ながら、一人でずいぶんとテンションが上がりました(笑)
今回最も見たかったのはプラネタリウムです。9月には「まいまい京都」さんの散策で、向日市天文館を訪れる予定ですが、違いを見ておこうと思いました。向日市天文館はデジタル方式のプラネタリウムで、映画のように映像を投影しアナログでは不可能な大迫力の星空を見せて頂けます。人が直接は解説を行わない分、料金も安価。僅か200円でプラネタリウムを楽しめてしまいます。
一方、京都市青少年科学センターのプラネタリウムは、昔ながらのアナログ方式で、人による詳しい解説付きです。料金は青少年科学センターの入館料500円とは別にさらに500円が必要です。プラネタリウムは一般向けの上映時間を選びましたが、夏休みということもあってか、見に来ているのは親子連れが多かったです。
人による解説は、丁寧で温かみがあり、子どもたちとのやり取りなど臨機応変に見ている方を楽しませてくれました。解説もとても分かりやすく、星座の魅力が伝わってきて、満天の星空の美しさにも心底感動させて頂きました。正直、毎月でも通いたいと思うほどでした。映画のようなプラネタリウムも、昔ながらの人による解説付きのプラネタリウムも、甲乙は付けられない素晴らしさがあります。星空好きの方は、是非、それぞれを見比べてみて下さい。
展示室の方は、1階と2階とに分かれて展示があります。気象のコーナーもあって、砂漠の気候と京都の気候とをそれぞれ体感できる部屋もありました。両者は湿度が決定的に違いますが、京都の夏の設定が、気温34℃~35℃、湿度は70%となっていました。部屋は猛烈に蒸し暑かったのですが・・・、正直この「湿度70%」には異議ありです。
京都は盆地で、気温が34℃~35℃まで上がる時は、湿度は概ね40%~60%の間です。70%まで上がると、その蒸し暑さは尋常ではなく、熱中症で倒れる方が続出するでしょう。砂漠との対比を際立たせたいのだと思いますが、もう少し現実に即した設定にしないと、純粋な子どもたちにはよくないのではと思いました。もっとも、京都に住んでいる者からすれば「これは蒸し暑すぎる」とすぐにわかるとは思います。その他、世界の気象記録のところでは、イラクのバスラの記録が誤りであった旨や、日本の最高気温記録の更新が追記されていて、こうしたフォローは大切ですね。
その他にも様々なことを体験・学習できる展示があって、気が付けばプラネタリウムを出てから2時間があっという間に過ぎていました。理科離れもいわれる昨今ですが、こうして身近に「不思議」を体感してみると、子どもたちの興味もわいてくるのではと思います。プラネタリウムも、星座に秘められた物語や、実際の星座の形の面白さなど、丁寧でロマンチックな話を聞くことができます。親子連れのみならず、大人が訪れても楽しめる場所だと思います。
散策のお知らせ
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- 9月8日(日)【キャンセル待ち】 ※まいまい京都さん主催
新島襄と八重が暮らした御所東、二人の半生を辿る - 9月14日(土)【受付中!】 ※Trippy AnGyaさんにて受付
京に咲いた梅の花、新島八重の物語を歩く - 9月14日(土)【受付中!】 ※Trippy AnGyaさんにて受付
心美しく強き女神様の物語と縁結び祈願、浴衣で川床ディナーを愉しむ - 9月22日(日)【満員御礼!】 ※まいまい京都さん主催
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太陽に向かうまち・向日のロマンを追いかけて - 9月23日(祝)【予約あと少し】 ※まいまい京都さん主催
秋の訪れを告げる、梨木神社の萩まつりへ - 9月27日(金)【受付中!】
【京都パワースポット】ウワサの縁結びスポットめぐり ≪まいまい京都×旅の発見≫
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。
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