晴明神社は、陰陽師の安倍晴明を祀る神社です。陰陽師ファンを中心に京都を代表する知名度を持つ神社でしょう。晴明祭は、晴明神社の例祭(最も重要な祭事)で、毎年秋分の日に行われています。午後1時からは、神幸列や神輿が西陣に広がる氏子地域を練り歩きます。巡幸区域は堀川通を中心に西は智恵光院通、北は寺ノ内通、南は下長者通に及ぶとのことでした。
この日は、午後2時から「まいまい京都」さんで、萩の名所を巡る散策を実施させて頂きました。多くの方にご参加頂きましてありがとうございました。実はその直前まで、この晴明祭を見るために晴明神社にいたのです。列が出発する前の境内は、子どもたちでいっぱいでした。晴明祭は、子どもたちの参加が多いことも特徴で、鼓笛隊や子ども神輿も2基出ます。
鼓笛隊は「少年鼓笛隊」とはなっていますが、男女を問わず参加することができるようで、かっこいい衣装を身にまとった少年少女が笑顔で集まっていました。鼓笛隊といえば、時代祭の維新勤王隊列に登場する山国隊に倣った鼓笛隊が有名で、「ピーヒャラ、ラッタッタ♪」というリズムで親しまれていますが、京都の祭りでは藤森神社の藤森祭でも、子どもたちの鼓笛隊が登場します。晴明祭でも、子どもたちが上手な演奏で進んで行きました。
また、出発前の境内では八乙女やお稚児さんの記念撮影も行われていました。この場面は特に可愛らしかったです(笑)それぞれの頭には、晴明神社の神紋である、星型の晴明桔梗印(五芒星)をかたどった冠をつけています。他にも、祭りの様々な装飾品や神輿に五芒星が描かれているのも、お祭りの特徴といえるでしょう。
この日も、日差しが強くて暑い一日でしたが、子どもたちは一生懸命に頑張ってくれました。特に巡行は子どもにとっては長い距離だと思いますので、幼い子が無事に最後まで行けたかが心配でした。記念撮影では、なかなかカメラの方に向かない子もいて、写真屋さんは気を引こうと一生懸命でした。
子ども神輿のほうも「ワッショイ!ワッショイ!」と、元気よく進んで行きます。まだまだ出発したばかりとあってか、みな力いっぱいに神輿を引っ張っていきました。見ている方も笑顔にしてくれる素敵な光景ですね。晴明祭の列は、本当に子どもたちの割合が多いですので、無邪気な笑顔にたくさん出会えることでしょう。機会がありましたら、ご覧になってみてください。次回は、大人の神輿の様子をご紹介します。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。