清水寺 ピンクライトアップ

清水寺 ピンクライトアップ
10月1日に、清水寺のピンクライトアップが行われました。

清水寺 ピンクライトアップ今年も、各地でピンクライトアップが始まりました。乳がんの早期検診・早期診断・早期治療の大切さを訴えるためのピンクリボンの活動の一環です。10月は乳がん月間で、京都のみならず全国各地のランドマークがピンク色にライトアップされています。昨年のブログでは、京都タワーがピンク色にライトアップされた様子をご紹介しましたが、今年は清水寺が同様にライトアップされています。

清水寺 ピンクライトアップ現在、日本人女性の16人に1人が乳がんになるとされますが、一方で検診によって早期発見・早期治療ができれば治癒率は90%以上ともいわれています。にもかかわらず、乳がんによる死亡者数は右肩上がりを続けていました(2012年は低下)。発症の年齢別では30代に入ると急激に増加し、40代から60代がピークです。こうした活動で、少しでも検診が進み、健康に過ごせる方が増えてくれるとよいですね。健康あってこその人生ですので。

清水寺 ピンクライトアップ清水寺では、10月1日に限ってピンク色に照らされた夜の境内に参拝できると聞き、足を延ばしてみました。ピンク色は確かに奇抜な色ではありますが、実際に見てみると、かなり綺麗です。思いがけずこの光景を見ることができたと思しき方の中には、「きれい!」を連発して大いに喜んでいるかたもおられました。夜間拝観というよりは、参拝のために解放されているという印象で、この日は無料で境内に入ることができました(ライトアップ時は通常400円)。

清水寺 ピンクライトアップ素晴らしい光景である一方で、不満も残りましたので、来年以降の参考に事実を書いていこうと思います。一つは、茶碗坂から入ることができなかったこと。ほんの100mで仁王門まで行けるにも関わらず、無情にも「ここからは入れません。引き返して下さい。」との誘導。昼間も、通常のライトアップ時にも入ることができる場所ですが、仕方なくしんどい思いをして登って来た坂を下りることになりました。私の他にも結構人は登ってきていましたが、入れないと知ると、皆さん驚いていました。告知のポスターにも茶碗坂から入れないことは書かれていませんし、誘導員も多数いましたので、お寺の入り口ではなく例えば茶碗坂の登り口で誘導をしてくれていれば、こうした「不幸」は起こらなかったでしょう。

清水寺 ピンクライトアップまた、告知のポスターには、本堂がピンク色にライトアップされた写真が載っていました。しかし、実際に私が訪れた時間帯(20時台)は、本堂から先へは進入禁止となっていて、ポスターと同じ風景が望める奥ノ院へは入ることができませんでした。これは非常に残念です。まさに清水寺のメインと言ってよい光景を見ることができないのです。しかもポスターには載っているのに・・・。

清水寺 ピンクライトアップ 本堂拝観料は無料ですので、あまり文句は言えませんが、不満は大いに残ります。実際に、奥ノ院まで行けないことを知って、がっかりされている方も多く見かけました。ポスターにはきちんと、行けない旨を表記しておく方が、受け手にとっては親切でしょう。清水寺は山岳寺院。タクシーを使えない多くの方は、体力気力を使って訪れています。

清水寺 ピンクライトアップ今回の公開は観光行事というよりは、啓発「イベント」ということなのでしょう。一般向けの夜間の参拝も、あくまで清水寺さんの御好意でして下さっていると思えば、むしろ本堂まで行って参拝できるだけでありがたいというものです。実際、この夜の清水寺には来賓を送迎するタクシーがひっきりなしに出入りをしていました。茶碗坂入口の封鎖も、恐らく車の出入りに伴う安全への配慮だと思います。ピンクに照らされた本堂の風景も、報道関係者は撮っていましたし、もしかすると来賓の方は奥ノ院まで行けていたかもしれません。「イベント」という意味では、一般の参拝者よりも、来賓を優先するのは当然といえるでしょう。

清水寺 ピンクライトアップ清水寺は今月いっぱいピンク色に照らされていますが、夜の境内に参拝できるのは10月1日のみです。清水寺は五条通など、京都市街地からでもよく見えますので、ピンク色に輝く清水寺を目にして、乳がん検診のことを思い出して頂ければ、イベントの趣旨も果たせるというものですね。5日は、京都タワーも昨年同様にピンク色に照らされています。また、ピンクリボン運動に賛同されている企業の中には、オフィスの窓をピンク色にしているところもあるそうです。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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