京都の紅葉シーズンが近づいています。ただ、私が毎年気がかりにしているのが、京都の山沿いの楓の状態。今年も、葉が痛み、茶色く変色してしまう木を見かけます。
本日は「京都の紅葉 徹底解説」と題して講座を実施させて頂きました。多くの方にご参加頂きまして、本当にありがとうございました。京都旅屋を始めた当初から、いつか紅葉の講座を開くんだと思いながら、京都中の紅葉を見てきました。今回は、カフェ「ろじうさぎ」の協力を得て、そして参加者が来て下さってこそ、こうして開催することができました。心から、感謝いたします。
私のガイドとしての強みは、実際に様々な場所へと足を運んで来たことです。時には、心身ともに楽ではない場面もありましたが、日々の積み重ねがあったからこそ、こうして多くの方に魅力あふれる京都をお伝えできるのだと思っています。写真や動画は基本的には全て私が集めてきたものです。これからも、コツコツと努力を重ねて参りますので、一層のご声援よろしくお願いいたします。
さて、今年の紅葉シーズンは、いつ頃から始まって来そうなのか?気になるところです。最新の1か月予報では、目先は平年よりやや気温が高い状況となりますが、11月に入ってからは平年並の予想となっています。ということで、紅葉も平年通りに11月下旬に見ごろを迎え、12月上旬まで楽しめると思います。京都旅屋でも、おススメの紅葉スポットへと訪れる散策を企画していますし、個別のガイドも受け付けていますので、よければご参加ください。
また、先日「らくたび」さんの散策で、比叡山を訪れてきました。東塔はまだ全体的な紅葉には早いのですが、根本中堂前の1本が色づいていて、一足先に秋の深まりを感じることができました。一方で、気になることもあります。状態がよくない楓が今年も出ています。葉が痛み、茶色く変色してしまう木です。なぜかは分かりませんが、京都の山沿いの紅葉は、こうして葉が美しく色づくことのないまま枯れて行ってしまうことがあります。
これは、比叡山のみならず、高雄や大原、貴船方面もその傾向が出ています。一方、京都市街地の紅葉ではこのようなことはほとんど見たことがありません。もしかすると山特有の気候、紫外線が強かったり、あるいは病気や虫なども理由にはあるのかもしれません。先日、知床で紅葉しないまま枯れてしまうとう現象が報道されていましたが、よく似ているように思います。ただ、こうした京都の山沿いの楓の痛みは、毎年のように現れていますので、いったいどのような理由でこうなってしまうのか、その仕組みと対策を知りたいですね。
繰り返しますが、京都市街地の紅葉は全く問題ありませんし、京都の山沿いでも全部が全部傷んでしまっているわけでもありません。ただ、山沿いへ行かれる方は、こうした事実もあることを知っておくほうがよいでしょう。楓の木も、私が思っている異常に繊細なのかもしれませんね。今年も美しい紅葉に出会えることを期待しています。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。