時代祭 2013年 京都御苑にて

時代祭 出雲の阿国
10月22日に、京都三大祭りの一つ、時代祭が行われました。今年も出発前の京都御苑に足を運んできました。

時代祭 維新勤王隊列時代祭が行われる10月22日は、桓武天皇が平安京に遷都を行った日で、京都の誕生祭として時代祭が行われています。風俗行列は明治28年の内国勧業博覧会の記念行事として始まり、列の数を増やしながら今日に至っています。そのコースは京都御所の建礼門前から平安神宮までで、20列2000名、長さは2km、行列が通過するのにかかる時間は約2時間という壮大な行列。各列は京都市民や大学生らによって構成されています。

織田公上洛列ただ、近年は大学生が集まらず、直前まで人集めに苦労をしているという記事がありました。私もちょうど10年前の学生時代に織田公上洛列で参加をしましたが、今でも参加したことは大変よい思い出となっています。授業もあるのでしょうが、是非、多くの方に参加をして頂いて、京都のお祭りを支えていってほしいと思います。京都三大祭りに参加をしたことは一生の自慢になるかもしれません。

時代祭 牛車さて、今年の時代祭も昨年に続いて晴天に恵まれました。時代祭は明治28(1895)年以来、一度も雨での中止はなく(雨以外の理由での中止はある)、雨で23日に順延となったのも、直近の2011年を含めて7回しかありません。それだけこの時期に2日続けて雨が降ることが少ないといえますね。時期的にも過ごしやすく、京都三大祭りの中では最も見やすい祭りともいえるでしょう。

時代祭 各時代の旗京都御苑は時代祭を見るには個人的には最もおススメな場所です。時間があれば、出発前の午前中から訪れて下さい。御苑に各列が集まってくる場面が見られ、出発前の和気あいあいとした参加者の表情を見ることができます。時代祭は市民が作り上げるお祭りで、参加するのは一生に一度という方もおられるため、あちらこちらで記念撮影が行われています。

時代祭 武者と園児そこに、近くの園児たちもやってきて、珍しい時代装束に身を包んだ方たちを質問攻めにしたり、たくさんの馬たちを観察したりと、とても可愛らしいです。行列は12時出発ですが、場所を選ばなければ、12時直前まで出発前の様子を見に御苑内をウロウロとしていても大丈夫。多くの方が有料観覧席に入ったり場所取りをしているのを見かけますが、ひるむ必要はありません。列が始まってからでも見られる場所は、実は建礼門前へと向かう場所の辺り。ここは直前でも見られる穴場となっています。

時代祭 出雲の阿国今年は歌舞伎の始祖として知られる「出雲の阿国」の衣装が新調されたことが話題になりました。出雲の阿国は江戸時代風俗列に登場しますので、参加者の待機場所まで行き、出発前の取材攻めにあっている場面を見てきました。やはり衣装はピカピカでカッコイイですね。阿国は、女性でしたが男装をし、腰には刀をさして、首からは十字架を下げるという「傾いた(かたぶいた)」姿だったとされますが、まさにそうした姿。時代祭の衣装は、全てがきちんと時代考証をされていますので、文化的にも価値があるお祭りです。阿国の衣装は、当時の記録を参考に3年かけて制作されました。

時代祭 芸舞妓さん御苑での人気はやはり綺麗どころ。出発直前にやって来る芸舞妓さんが扮する役柄は大人気でした。私はこうした混雑は苦手ですので、パパっと写真を撮って早々に後にしました。近年はカメラマンも増える一方で、特に芸舞妓さんが絡む行事は大変です。御苑は広いので大丈夫だとは思いますが、他の場所では事故が起きやしないか心配です。さて、御苑での様子は写真でお楽しみ下さい。また、動画では維新勤王隊列の鼓笛隊が御苑に入っていく場面もあります。


時代祭 維新勤王隊列
時代祭 維新勤王隊列
時代祭 維新勤王隊列
時代祭 維新勤王隊列
時代祭 維新勤王隊列
時代祭 各時代の旗
時代祭 維新勤王隊列
時代祭 行在所祭
時代祭 白川女
時代祭 行在所祭
時代祭 行在所祭
時代祭 徳川城使上洛列
時代祭 徳川城使上洛列
時代祭 徳川城使上洛列
時代祭 織田公上洛列
時代祭 桂女
時代祭 武者と園児
時代祭 桂女
時代祭 室町洛中風俗列
時代祭 桂女
時代祭 桂女
時代祭 大原女
時代祭 大原女
時代祭
時代祭
時代祭 桂女
時代祭
時代祭 馬を見る園児
時代祭 維新志士
時代祭 維新志士
時代祭 七卿都落ち
時代祭 出雲の阿国
時代祭 江戸時代婦人列
時代祭 江戸時代婦人列
時代祭 和宮
時代祭 織田公上洛列
時代祭 平安時代婦人列
時代祭 カメラマン
時代祭 タクシーで来られる芸舞妓さん

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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