まだ楽しめる紅葉スポット

東福寺 龍吟庵
京都の紅葉も終盤を迎えていますが、本日(4日)に眺めてきたばかりの、まだ楽しめる紅葉スポットをご紹介します。

東福寺 龍吟庵京都の紅葉は終盤に入っていますが、場所を選べばまだ楽しむことができます。昨日までのブログでご紹介した場所以外をご紹介します。写真は全て本日(4日)のものです。まずは、東福寺。通天橋付近の紅葉は既に散り果てている木が多いため、がっかりされる方も多いかもしれません。ただ、東福寺の境内には紅葉が遅い場所もあります。それが、偃月橋を越えた場所にある龍吟庵(りょうぎんあん)です。

東福寺 龍吟庵紅葉の色づきは日当たりの良さに依存しますが、東福寺の方丈の裏側にあって、比較的日差しを浴びる時間が短い龍吟庵や偃月橋の辺りは、ようやく見頃に入ってきた頃合いです。龍吟庵には、日本最古の方丈建築があり、書院造りと寝殿造りの過渡期にあたる建築として国宝に指定されています。また、東福寺の第三世であり、南禅寺の開山でもある無関普門(むかんふもん)禅師の墓所を守るお寺という高い格式もあります。

東福寺 龍吟庵お庭は、昭和の作庭家・重森三玲による名園で、龍が海中から黒雲を得て昇天する姿を石組と色違いの砂によって表しています。このダイナミックさは重森三玲の特色ですね。このお庭の紅葉が境内の中では遅く、まさにこれから見頃となってきます。今日(4日)の段階でも、まだまだピーク前。お寺の方によるとさらに赤くなるそうで、光が反射して廊下まで赤く染めるそうです。

金戒光明寺 紫雲の庭東山では、前回のブログで真如堂をご紹介しまたが、隣にある金戒光明寺の「紫雲の庭」も、まだ紅葉が綺麗に輝いています。正直、楓の木自体は終盤ですが、それでも逆光に輝くと真っ赤で、まさにパンフレットに乗るような池とお堂と紅葉の風景を眺めることができます。また、山門の修復も終わり、山門上からの見事な眺めも再び楽しむことができるようになりました。特別公開は12月8日まで。拝観料は、大方丈、紫雲庭園で600円、山門を加えると1200円です。

宗忠神社他にも、細かい木では、各地で美しい色づきのものが残っていますので、総合的にはまだまだ紅葉を楽しむことができます。思いがけず美しい光景に出会えると嬉しくなりますね。その他、京都御苑もお勧めですし、私の母校の同志社大学でもイチョウが美しく色づいていました。このまま天気が崩れなければ、今週いっぱい各地で紅葉を楽しむことができるでしょう。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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