12月22日に、全国高校駅伝が行われ、高校生が都大路を駆け抜けて行きました。
京都の師走の風物詩とも言える全国高校駅伝。今年も熱いレースが繰り広げられました。私も例年、沿道に出て声援を送るようにしていて、どの選手も無事に全力を出し切ってほしいと願っています。今回は、まずは西大路通を駆け上っていく女子の1区の選手たちに声援を送りました。西大路御池で見ていましたが、まだこの段階では大きな先頭集団で走り抜けて行きました。目の前で見ていると、本当に速いです。
その後、第4中継所の前に移動をして戻りを待つことにしました。女子はハーフマラソンの距離21.0975mで行われますが、第4中継所は最終区間、すなわちアンカーへとタスキをつなぐ地点です。中継所は直前に準備され、1区のランナーが通過して行った後に、路面に目印のテープを貼って行ったりと慌ただしくなります。中継所付近には選手以外は入れなくなりますので、反対側の車線から見守ることになります。
師走の京都の気温は低いため、走る前の選手は上着を羽織って足を動かして体を温めていました。やがて選手には集合がかかり、その後、道路に出て一斉のアップも行われていました。タスキを受ける前の緊張感がこちらにも伝わってきます。近年はワンセグで携帯やスマホでテレビ中継が見られるため、ほとんどの沿道の人たちも先頭が中継所に近づいて来るようすがわかります。今年の先頭は愛知県の豊川高校でした。
続いて、選手たちが次々にやってきてタスキを受け取ってスタートしていきます。現場で見ていると多くの選手がひしめきあっていて、転倒しないか心配にもなりますが、テレビ中継で見ると上手く誘導されているようです。走り終えた選手はすぐさま係の方から上着をかけてもらえます。ただ、そのまま倒れ込んでしまう選手もいて、全力を出し切った姿には胸を熱くさせられました。
女子の熱い走りを見た後は、同志社大学の前へと移動をして男子の選手にも声援を送りました。男子はフルマラソンの距離42.195kmで行われ、国際会館で折り返す長丁場。同志社前ではまだ大きな差がなく、一生懸命に走り抜けて行きます。テレビ中継ではなかなか先頭付近しか映りませんが、それぞれの選手たちは本当に全力で走っていて、沿道からの声援も順位に関係なく最後の一人まで大きな声で送られています。
こうした声援は、きっと選手の励みになってくれているのではないでしょうか。特に今年は男子が史上希にみる大激戦。いつも以上の大きな声が飛んでいたのではと思いました。さて個人的には、高校駅伝を見ていよいよ「今年も暮れて行く」と感じます。京都では、来年1月12日には「皇后杯 全国女子駅伝(都道府県対抗女子駅伝)」が行われ、再び都大路を選手が駆け抜けます。予定が合えば、多くの方に声援を送って頂ければと思います。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。