上賀茂神社の初詣

上賀茂神社 神馬
1月1日に上賀茂神社に参拝をしてきました。生きた神馬(しんめ)がいる、午年にふさわしい神社です。

上賀茂神社 初詣新年の京都は初詣で賑わいます。有名な社寺が多いぶん、人出は分散してくれますが、それでも正月三が日で約270万人が訪れる伏見稲荷大社を筆頭に、八坂神社の100万人、北野天満宮の50万人など、「1年で一番賑わう」場所も多くあります。上賀茂神社の初詣も、例にもれず非常に多くの人が訪れています。上賀茂神社は山城国一の宮で、京都屈指の厄除けの神社としても人気があります。

上賀茂神社 神馬特に今年は午年で、生きた神馬に出会える神社として例年以上の人が訪れているのではないでしょうか。神馬は、神山号(こうやまごう)の名で親しまれています。現在の神山号は、2011年の11月に戦後7代目の神馬に就任しました。元の経歴は、千葉県の中山競馬場が寄贈した雄のサラブレッド「メダイヨン」で、比較的若いためこの先も長くお役目を果たして頂けると思います。

上賀茂神社 白馬総覧神事 1月元日のこの日も、神馬の周りには黒山の人だかりが出来ていました。そして、餌のニンジンをあげるのが大人気。ひっきりなしにお皿からニンジンの切れをもらっていました。上賀茂神社では、1月7日に宮中の白馬(あおうま)の節句にちなみ、「白馬(はくば)奏覧神事」が行われます。新年に白馬(あおうま)を見ると邪気を払い無病息災で過ごせるとされ、午年にぴったりの行事です。7日の12時、13時、14時、15時に「牽馬の儀」が行われ、境内を神馬が回ります。

上賀茂神社 チェーンソーアート陰陽五行説では、春は「青色」と対応していますが、春に「陽」のものを見るとその年の邪気を避けることができるとされ、春の青色と、陽の生き物である馬とが結びついて新年(新春)に、「青馬」を見るようになりました。やがて青に替わって白が最も高貴な色とされ、穢れを払う意味でも白が相応しいと考えられるようになり、「あおうま」の発音を残したまま表記が「白馬」となっていきます。

上賀茂神社 初詣ちなみに平安人が捉えた「青」は、赤と黒の中間に当たる幅広い色のことで、白馬(あおうま)も真っ白ではなく白に灰色が混ざったぼんやりとした色の馬だったのではないかと考えられています。現在も同じようなイメージの色をした「アオサギ」の呼び名に名残が見られます。また、「春の青」は、青春(せいしゅん)の言葉で、現代にも生き続けていますね。

上賀茂神社 大根焚きさて、上賀茂神社の正月の参拝では、通常の拝殿よりも奥に入れ、まさに本殿を見ながら参拝をすることができます。来年の式年遷宮に向けて現在工事中ですが、普段は入れない部分に入って参拝ができるのも、よりご利益を頂けそうです。おみくじやお守りにも行列ができていました。また、二の鳥居の前では「大根焚き」や、おぜんざいの接待(有料)も行われ、体を温めようと多くの方が頂いていました。また、楼門の前には恒例のチェーンソーアートによる干支があります。1本の丸太をチェーンソーで削って作られていて大変見事です。

上賀茂神社 初詣初詣の注意点は、神社周辺は道路が込み合い、駐車場も満杯で順番を待たねばならない点です。当然ながら、バスも順調に動くことは難しく、通常よりも時間を要することを予め折りこんで向かわれるとよいでしょう。しかし、洛北にあり比較的行きにくい神社ながら大いに賑わっていて、新年らしい活気を感じられますので、機会がありましたら訪れてみて下さい。なお神馬は、行事がある時にのみ登場し、普段は不在である点にもご注意ください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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