伏見稲荷大社の初詣とお山めぐり

伏見稲荷大社 初詣

1月2日に、伏見稲荷大社に参拝し、お山めぐりにも足を延ばしてきました。

伏見稲荷大社 初詣京都はおろか、西日本の初詣で最も人出が多いのが伏見稲荷大社です。正月三が日の初詣客は、例年270万人を数えます。京都の紅葉シーズンにあたる11月の1か月に京都を訪れる観光客が約600万人、清水寺の年間観光客数が約500万人ですので、清水寺の半年分以上の人数が、たった3日で訪れてしまう計算です。270万人という数がいかに凄いかが伝わるでしょうか。拝殿前は、ご覧のような光景となります。

伏見稲荷大社 初詣私が今年訪れたのは2日の夕方で、実はこの写真の光景ですら、思っていたよりも少なかったです。以前、元日に訪れた時は楼門をくぐるのも大変なほどの人出でしたが、さすがに夕方は少しはましのようです。伏見稲荷の人気の理由は、商売繁盛のご利益。全国に3万社ともいわれる稲荷社の総本宮である伏見稲荷大社には、全国の企業から奉納された朱色の鳥居がズラリと並び、初詣には会社総出で参拝に訪れるところも珍しくはありません。人で賑わう活気が、景気や縁起を担ぐ商売人の気質にも合って、人が人を呼んでいる部分もあるでしょう。

伏見稲荷大社 初詣 おみくじ加えて、伏見稲荷大社の初詣で人気なのは「おみくじ」です。なんと伏見稲荷のおみくじには「大大吉」があるのです。当然ながら、普通の大吉もあるなかで、大吉よりもさらに上の「大大吉」を引き当てようと、多くの方がおみくじに列を作っています。普通のおみくじであれば「凶」があるものですが、伏見稲荷の場合は「凶のち吉」のように、現状は悪くともその後は良くなるという結びや、「吉凶相央(きっきょうあいなかばす)」のように半分づつという表現、「末大吉」のように行く末に大吉が待っているといった表現など、必ず救いがある内容となっています。反対の「吉のち凶」や「末凶」というものはありません。つまり、伏見稲荷大社のおみくじは、何を引いても見通しが悪いものはなく、縁起を担ぐ商売人にはもってこいというわけなのです。

伏見稲荷大社 熊鷹社さて、この日はせっかくなので「お山めぐり」をしてきました。千本鳥居を抜けた先にある奥社から、鳥居に沿ってさらに奥へと進んで行けば、やがて階段が現れます。この辺りからは「お塚」と呼ばれる独特の信仰エリア。初めて訪れる方は、その雰囲気に通常ならざるものを感じるかもしれません。階段を上った場所にある熊鷹社は、水商売関係者の信仰が篤いお社です。献灯された蝋燭の炎がゆらゆらと揺れて、まさに信仰と向き合う空間が作り出されています。

伏見稲荷大社 四つ辻からの日没そこから三つ辻を経て、しばらく続く険しい階段を上りきると「四つ辻」に到着します。お山めぐりの疲れを癒してくれるかのような絶景が広がるポイントです。正月三が日はお山めぐりも賑わいますが、私が訪れた時間帯はこの場所からの夕暮れを眺めようと、多くの方が日没を待っているようでした。私も急ぎ、三の峯から一の峯へと参拝をして戻り、夕暮れの美しい光景を眺めることができました。

伏見稲荷大社 御膳谷奉拝所の馬お山めぐりの途中にある、御膳谷奉拝所の奥村大神の前には、左右一対の狛犬ならぬ駒馬(神馬)がいます。今年は午年ですので、足を延ばしてみてもよいでしょう。稲荷といえば狐が定番ですが、中にはこのようなお社もあって面白いですね。この日は、馬の足もとに人参も奉納されていました。お山めぐりは、通常は2時間程度の時間を要しますので、時間と体力的な余裕を持って訪れてみて下さい。正月を過ぎると、混雑も落ち着いてくると思います。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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