除夜の鐘 常寂光寺・二尊院・大覚寺

二尊院 除夜の鐘 参道
嵯峨野界隈の除夜の鐘常寂光寺・二尊院・大覚寺の様子です。

野宮神社 初詣天龍寺で年を越した後、まずは野宮(ののみや)神社へと向かいました。初詣はやはり神社の方が人気で、参拝の鈴を鳴らすための長い列が延びていました。野宮神社は、嵐山・嵯峨野屈指の縁結びのご利益で知られる神社ということもあってか、若者が多かったように感じます。主祭神の天照大神(アマテラスオオミカミ)は、遍く世界を照らす太陽の象徴でもあり、伊勢神宮と同じご祭神ですので、まさに新年にふさわしい神社と言えるでしょう。私は、個人的に縁結びのお社である野宮大黒天に参拝をさせて頂きましたが、こちらは大変空いていました。おみくじも引いてみたところ、見事に大吉を引き当てました。今年は、良縁に期待をしたいところです(笑)

常寂光寺 除夜の鐘そして、常寂光寺へとやってきました。除夜の鐘の時は、普段は拝観料が必要なお寺でも拝観料なしで境内に入ることができます。常寂光寺も閉まっている拝観受付を素通りして境内に入り、少し階段を上った先にある鐘楼を目指して下さい。常寂光寺は整理券の配布で先着80組が撞くことができます。私が訪れたのが既に新年になってからということもあって、整理券は終わり、鐘を撞く順番も終盤に入っていました。鐘の横では篝火も焚かれて、新年らしい雰囲気がありました。

二尊院 除夜の鐘 参道続いて、二尊院へと向かいます。門は閉まっていますが脇の通用口から入って下さい。すると!参道が蝋燭の灯りで美しく照らされて、境内奥へと導いてくれました。大変見事な光景で、新年早々感動させて頂きました。お寺の方の御心遣いがありがたいですね。この灯りの道は、途中から振り返ってみるのも綺麗で、多くの参拝者が写真を撮っていました。

二尊院 除夜の鐘二尊院の鐘楼は、本堂の右手側にあります。お寺の方が案内をしていますし、人に沿って歩けば迷うことはないでしょう。足もとも灯りがあるため心配は要りません。除夜の鐘は人数制限なしで撞くことができ、地元の方を中心に賑わっていました。鐘を撞いた後には甘酒も頂け、体を温めることができます。また、本堂ではご本尊である釈迦如来と阿弥陀如来の二尊を、新年早々拝ませて頂くことができます。新年に手を合わせる仏様には、普段以上のありがたさを感じられることでしょう。本堂は午前1時を過ぎると戸が閉じられますので、あまり遅くなり過ぎないようご注意ください。

大覚寺 除夜の鐘最後に、大覚寺を訪れてみました。大覚寺の除夜の鐘も人数制限なしで撞くことができます。こちらには団体のツアーも来ているとの話があり、地元の方と合わせて、深夜1時を過ぎても長い行列が延びていました。ただ、鐘はどんどん撞かれていきますので、回転は速いと思います。そして除夜の鐘を撞いた後は、忘れずに本堂(五大堂)に参拝をしてみて下さい。大覚寺の本尊である五大明王像を特別に目の前で拝むことができます。

大覚寺 五大堂 内陣参拝現在、五大堂に安置されている五大明王像は、大覚寺創建1100年を記念して、1975(昭和50)年に京都の大仏師・松久朋琳と人間国宝・松久宗琳の手で新しく彫られたものです。普段は内陣に入ることはできませんので、貴重な機会です。また、一人一人にお坊さんがお加持をして下さいます。家内安全・健康を祈って頂けるのですから、除夜の鐘だけで帰ってしまうわけにはいきませんね。私も列に並んでお加持を受け、仏様を眼前で拝ませて頂きました。参拝後は、甘酒の接待も頂けます。以上、嵐山・嵯峨野の除夜の鐘は、東山よりも静かに楽しめ、特別に仏様を拝む機会もあります。機会があれば、年越しを体験してみて下さい。


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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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