阪神淡路大震災をもたらした兵庫県南部地震から19年が過ぎました。関西地区では、関連の番組やニュースでも盛んに報道をされています。当時、岐阜に住んでいた私でも揺れで飛び起き、騒然とした学校の様子や、テレビ越しに見た神戸の様子に衝撃を受けたことを思い出します。地震はいつやってくるか分かりません。しかし心がけひとつで、生き残る確率を上げることはできます。直下型地震について、昨年まとめたブログ記事がありますので、改めてリンクを載せておきます。また、今週末には京都の歴史災害についてお話しする講座を開催します(収益の一部は寄付させて頂きます)。京都も、決して大災害とは無縁ではないことをまずは知って頂きたいと思っています。
さて、前回と前々回で、金閣寺と龍安寺の雪景色をご紹介しましたが、うっすらながらも他の場所の様子も今回は掲載をしておきます。京都の雪は北へ行くほど、あるいは山沿いへ行くほど増えます。よく今出川通(など)を越えると雪が増えると言われますが、間違ってはいないでしょう。京都市街地は全く雪が無くても、国際会館駅まで行けば銀世界ということもあり、雪は京都の中でも非常に局地性が大きいのです。今週日曜日の朝にも積もっている可能性がありますので、最新の予報にはご注意ください。
10日の朝、本法寺の多宝塔にもうっすらと雪が積もりました。本法寺は、能登の七尾から京に上った長谷川等伯が宿所とした寺で、境内には等伯の像や墓も残されています。その等伯の像は、裏から眺めると、ちょうど多宝塔を見上げているように見えます。雪の降ることが多い地域からやってきた等伯は、京都の雪を懐かしく眺めていたかもしれませんね。
北大路通に面した大徳寺境内も少しだけ雪が積もりました。色彩の少ない禅寺の雪は、冬らしさを感じさせてくれます。高桐院の参道は、あまり綺麗ではなかったのですが、真珠庵の前が見事でした。ただ、私の写真の腕前では全く現地の見事さが伝わりませんね(苦笑)いずれにしても、雪の禅寺もお勧めということです。
今宮神社の境内も、朱色の色彩があっておススメです。日差しを浴びる楼門の表の雪は溶けていましたが、裏側はまだまだ綺麗。西門へと通じる辺りも雰囲気が良く、時を遡っているかのようにさえ感じます。拝殿の前には、恒例の干支の灯籠も出ていますが、そちらにもほどよい量で雪が積もっていました。普段の景色に少しだけ彩りを添える薄雪も悪くはありませんね。はかない京都の雪景色。今シーズンは、まだ何度かご紹介できそうです。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。