1月12日に、下鴨神社で成人祭が行われました。また、同じ日に都道府県対抗女子駅伝や、三十三間堂では通し矢も行われていました。
今年は1月13日が成人の日でした。その前後に一般的な成人式も各地で行われましたが、京都では神社が主催する「成人祭」(名称は各社寺で異なる)も行われていました。今年は下鴨神社の成人祭の様子を少し見させて頂きました。下鴨神社では、成人の日に新しく大人の仲間入りをする男女が平安装束をつけ、本殿にて成人としての誓いを新たにしていきます。この成人祭の参加者は一般から募集されており、祈祷料は1万5千円。平安装束は貸し出して頂けます。
時間になると、立烏帽子に狩衣(かりぎぬ)姿の男女が列を整え、楼門をくぐって拝殿まで進んで行きました。成人の儀式はかつては「元服」と呼ばれ、烏帽子はこの時に初めて被ることが許されます。つまり、烏帽子は「大人の証」でもあるわけですね。そう思うと、立烏帽子姿で歩みを進めて行く新成人の姿が、凛々しくも見えました。今回は最後までは見ていませんが、成人祭の神事の後に、楼門前で記念撮影が行われているようです。
さて、同じ日に恒例の皇后杯・全国都道府県対抗女子駅伝も行われていました。都大路に集結した都道府県の代表が、まさにプライドを背負い走る大会です。年末の全国高校駅伝と同じく、京都の冬の風物詩の一つです。コースはフルマラソンの距離で行われ、中学生から社会人まで各年代の選手が走り抜けて行きます。
実際に沿道に立つと、本当にどの選手も一生懸命。選手たちの必死の息遣いはテレビでは伝わりませんし、ほとんどテレビには映ることのない順位が後ろの方の選手たちも、もちろん全力です。沿道からは、どの選手にも暖かい声援が送られています。機会がありましたら是非、沿道で声援を送って頂ければと思います。今年は京都が3年ぶりの優勝を果たしました。
この日は最後に、三十三間堂の通し矢も見に行ってみました。既に矢は射終わり、表彰式に移っていました。通し矢は江戸時代以来の行事ですが、現在は全国から集まった新成人が腕を競う大会でもあります。詳細は2年前のブログに書いていますので、よければご覧になってみて下さい。新成人の頂点に立った優勝者には、全日本弓道連盟、京都府、京都市からも表彰を受けていました。なんとトロフィーは女性は弓の形、男性は矢筒の形です。副賞として弓矢も送られていました。2位から5位までの方には矢のみが送られていたようです。日ごろの鍛錬が実を結んだ成果。きっと一生の思い出に残ることでしょう。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。