19日の雪で、世界遺産の仁和寺の境内も見事な雪景色となりました。
今日(25日)の京都は、大寒の期間ながら気温は14.3℃まで上がりました。これはなんと3月下旬並みで、季節を2カ月も先どりしたとても過ごしやすい一日でした。京都旅屋では、隠れた天皇陵・お土居巡りをしながら北野天満宮の初天神を目指す散策を実施しました。ご参加頂きましてありがとうございました。住宅街に突如現れる天皇陵などには、京都の深い歴史を感じますね。明日(26日)は、一転して気温が下がり、特に午後からはかなり冷え込んできますので、服装には十分ご注意ください。
さて、19日に京都に降った雪は、世界遺産仁和寺の境内を美しく包み込みました。が、その前にとなりの五智山蓮華寺にも訪れてみました。木食上人・単称(たんしょう)が彫った石造の五智如来像で知られるお寺です。まず門前の木に積もった雪が美しく、感動させて頂きました。そして仏像にも見事に雪が積もり、特に後ろ姿に普段以上の貫禄を感じます。仏様のずっしりとした存在感が、自然に積もった雪によって際立っているのでしょうか。
いつも以上にありがたい気持ちで、お隣の仁和寺の境内へと入ってみれば、そこは広々とした一面の白の世界。やはり雪が降ると同じ場所でも全く印象が異なります。やはりまだ朝方ということで人はまばら。ほとんど人が写りこまない写真も撮ることができました。
中門をくぐって境内の奥へと進むと、御室桜の枝にも綺麗に雪が積もっていました。春の桜の時期にはたいへん多くの人で賑わいますが、この美しい冬の御室桜はほとんど見られることはないのでしょう。背が低い木が白に包まれて、樹氷のような雰囲気があります。御室桜は枝に張り付くように花を咲かせますが、雪の御室桜も、遠くから見ると花が咲いているようにも見えるのでは、などと思わせてくれました。
そして仁和寺といえば、やはり五重塔は外せません。境内に入る方は五重塔の風景を目当てに来られている方が多いようです。期待にたがわぬ見事な光景です。やはり絵になりますね。周りの木々にも雪が積もってまるで絵画のようです。雪の有無にかかわらず、塔を眺める際は、是非四方を回ってみて頂くことをお勧めします。特に仁和寺の五重塔は、見る場所によって全く印象が異なって見えます。この日も、様々な風景の塔を楽しませてもらいました。
本堂である金堂も、雪に包まれて清浄な印象を与えてくれます。もとは御所の紫宸殿ですので、ありし日の宮中ではこの場所に天皇や貴族が歩いていたのです。そう思うとより一層、趣を感じます。雪の日は、もともとその建物が持っている品格がさらに増すように感じるのが不思議です。さて、今回も写真を多めに掲載します。仁和寺の雪景色をご覧ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。
昨年12月のろじうさぎでの講習に東京から参加させていただいた橘です。
覚えていらっしゃるでしょうか?あの時に少しお話しましたが、京都検定の1級に今回初挑戦で合格する事が出来ました。なかなか遠いのでわからない事があってもすぐに見に行って確かめる事が出来ませんが、こちらのブログ記事を読ませて頂き、とても参考になりました。ありがとうございました。
今回の1級は難しくてダメだと思っていたのですが、なんとかうまくいきました。また京都に行った時に日時があえば講習に参加させていただきたいと思っています。
今度は2月2日に節分の行事を楽しんでこようと思っています。
ありがとうございました!
こんにちは。京都旅屋の吉村です。
コメントありがとうございます。
1級に合格されたのですね!おめでとうございます!
今回は合格率が低く、誇れる回ですし、合格者の集いもありますので、
ますます京都の魅力を楽しんで頂けば幸いです^^
また、講座や散策など、お気軽にご参加ください。
今後ともよろしくお願いいたします。