一休寺 一休善哉の日

一休寺 一休善哉の日
1月26日に、京田辺の一休寺一休善哉の日がありました。

一休寺 一休禅師の墓一休寺は、正しくは酬恩庵(しゅうおんあん)といい京都の南、京田辺市にあるお寺です。境内は楓の木が多く、紅葉や新緑の時期は大変綺麗です。そして、一休寺の通称でも知られるように、とんちの一休禅師ゆかりの寺でもあります。この地には元々、大応国師(南浦紹明)によって建てられた妙勝寺というお寺がありました。それが時とともに荒れ果ててしまい、国師の六世の禅の弟子である一休が、36歳から63歳にかけて復興し、師の恩に酬いるとの意味で酬恩庵と名付けたのが一休寺です。その後、一休寺自体も荒廃しますが、江戸時代初期に加賀前田家の援助などで復興し、現在の境内風景が整いました。

一休寺 一休善哉の日 絵馬一休寺では、毎年1月最後の日曜日を「一休善哉の日」として、善哉(ぜんざい)の接待や絵馬の奉納が行われています。一休禅師は、あるとき大徳寺の住職からお餅の入った小豆汁をごちそうになり「善哉此汁(よきかなこのしる)」とおっしゃったため、「善哉」という名が付けられたと言われています。この日は朝から多くの参拝者で賑わっていました。一休善哉の日は、拝観料や善哉の接待も含めて受付で1000円を支払います。

一休寺 一休善哉の日受付で絵馬や善哉券などが入ったセットを頂くと、まずは玄関から入ります。そして絵馬に一年の自分に対する誓いをしたためます。一年の自分自身の目標を新たにすることで、一年間その言葉を持って、生きていく力づけにしようとするものです。やはり急ごしらえではなく、あらかじめ考えてから足を運ばれるとよいかもしれません。

一休寺 境内そして20分おきに方丈内に案内をされ、一休禅師像の前で法要が行われます。その中で一人一人の名前を呼んで頂けるのもありがたいところです。続いて禅寺らしく、しばし座禅を組みます。足の裏を太ももに乗せる結跏趺坐(けっかふざ)ないし、片方だけ乗せる半跏趺坐(はんかふざ)がよいですが、難しければいわゆる「あぐら」の状態でも大丈夫。手を合わせれば、警策(きょうさく)で方をバシッと叩いて頂けますが、ほとんどの方が叩いてもらっていました。こうして5分程座禅を行って僅かばかりでも自己を見つめ、絵馬の誓いを実現できるように心がけるのですね。なお、今年は境内の工事に伴い、絵馬はかけられず、後日一休寺の方で責任を持ってかけられるとのことでした。

一休寺 一休善哉の日方丈での法要後、いよいよお善哉を頂くことができますが、是非、本堂にも参拝し、境内も散策してみて下さい。境内には一休像や「このはしわたるな」と看板が立てられた有名なとんち話にちなんだ橋もあります。お庭は紅葉の時期や新緑の時期もたいへんおススメです。また、宝物殿では貴重な寺宝も見せて頂けます。

一休寺 一休善哉の日善哉は普段は入れない江庵という建物で頂きます。法要が終わった直後は混み合いますが、席数は多いためしばらく待てば座ることができます。席に座って善哉券を置いていれば、ほどなくお善哉を持ってきて頂けます。お善哉のふたを開ければ湯気が立ち、とても美味しそう。個人的には善哉は大好物です(笑)濃いお味の餡子と、芳ばしいお餅が最高でした!

一休寺 一休寺納豆そして添えられているのが一休寺納豆です。一休禅師が中国からの製法をもとに伝えたもので、糸引き納豆と違って麹菌を使用して発酵させた、塩辛い納豆です。一年間天日干しにして作られ、アミノ酸も豊富な保存食として重宝されました。一休禅師が住職を務めた大徳寺の門前にも大徳寺納豆がありますが、同じように作られているようです。甘いお善哉との取り合わせも美味でした。こうして、一休善哉の日を堪能させて頂きました。一休寺には車で来られる方が多く、この日はバスでのツアーもあるようです。機会がありましたら、足を延ばしてみて下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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