2月8日の京都の雪。石清水八幡宮の後は、伏見を経て京田辺の一休寺へと足を延ばしてきました。
14日も、近畿の広範囲で8日と同じかそれ以上の雪となる恐れがあります。前回よりも寒気はやや強く、一方で降水強度はやや弱く降りだしも少し遅い見込みで、降雪量は悩ましいですが、気象台の予想では、京阪神の平地では14日夕方まで多いところで5cm、山沿いでは多いところで20cmの降雪が見込まれています。ここからどこまで積もるかはまた別の問題です。
日中は気温が上がるため、雪で降っても積もりにくくなり、あるいは雨に変わるため、明け方にどれだけ積もって来るかによります。いずれにしても、前回同様に普段は雪が降らないエリアでも積雪が見込まれますので、交通機関の乱れやスリップ等の事故にも十分にお気を付け下さい。また、関東も大雪のち、暴風・大雨という厳しい週末となりそうです。こちらも警戒をお願いします。
さて、8日の京都は朝には平地では雨に変わりました。それまでに2cmほど積もっていたため、伏見に戻ってきた段階でもまだ家の屋根には雪が残り、普段は見られない風情あふれる光景となっていました。伏見は酒蔵の街並みが美しく、京都の中心部とはまた違った風情があります。京都を好きな方でも、以外と伏見には行ったことがないという方もおられますが、様々な面で奥深い街でもありますので、是非足を延ばしてみて頂ければと思います。
近鉄電車で新田辺駅まで移動し、一休寺へとやってきました。やはり雪景色は珍しいようで門前で写真撮っている方もお見かけしましたが、拝観エリアにはほとんど人はおらず、貸し切り状態でお庭の雪景色を楽しませて頂きました。一休寺は、あの一休さんゆかりの禅寺で、このブログでも初夏の新緑、秋の紅葉とブログに書いてきました。こうして雪景色もお届け出来て嬉しい限りです。
やはり禅寺には雪景色が似合います。一休禅師も何度かは雪景色を眺めていたことでしょう。静かに方丈の縁側に座って庭を眺め、贅沢な時間を過ごさせて頂きました。方丈を出て、本堂の奥へと続く回遊式の庭には、一休禅師の像があります。なかでも子坊主時代の一休像は手にほうきを持っていて、雪の日の様子はなんだか寒そうにも見えました。一休寺と伏見の雪景色。今回も写真と動画でお楽しみください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。