東福寺を後にして向かったのは泉涌寺でした。実は、知り合いのカメラマンさんが用意された京都観光タクシーに載せて頂き、この後、醍醐寺まで半日ほど御一緒に回らせて頂きました。本当にありがとうございました。さて、泉涌寺といえば、下り参道の奥に佇む仏殿の写真が美しいのですが、残念ながら現在は修復中で、正面の下層は工事用の覆いがかかっていました。またいつかの楽しみにとっておきましょう。
ということで、境内は拝観料が無料になっていました。毎日無料かは分かりませんが、思いがけずラッキーでもあります。そこで迷わず向かったのは御座所庭園です。御座所庭園の拝観は、泉涌寺へ通常の拝観料で入った後に、さらに300円の拝観料が必要になります。御座所は境内の奥の本坊にあり、やや場所が分かりにくいこともあってか、人が少なく「穴場」と呼べる場所です。明治期に江戸時代に(文化15年・1818年)に造営された、京都御所内にある皇后宮の御里御殿が移された建物です。内部の襖絵は狩野派をはじめ、江戸時代を代表する各派の絵師によって描かれています。玉座の間もあり、皇室ゆかりの泉涌寺にふさわしい、見ごたえある建物。現在でも、両陛下をはじめ皇族方の御陵御参詣の際の御休所として使われています。
御座所庭園は四季折々に美しいのですが、特に秋の紅葉は隠れスポットの一つで、以前ブログで紅葉で華やぐお庭をご紹介しました。この日は雪。いったいどのような光景かワクワクしながらお庭を目指しました。その貴重な風景は写真の通り期待にたがわぬ美しさでした。今回は、あれこれとは書きません(時間がないのもありますが)。じっくりと雪景色の泉涌寺をお楽しみください。なお次回以降で、雲龍院のこれまた見事な雪景色をご紹介予定です。
散策・講座のお知らせ
※散策・講座等のご依頼はこちらから!お気軽にご連絡ください。
- 2月23日(日)【受付中!】
醍醐寺「五大力尊仁王会」と秀吉ゆかりの三宝院 - 2月23日(日)【講座を受付中!】
≪写真や動画で知る京都の四季≫ 早春の京都を楽しむ(3月のお勧め社寺と行事) - 3月7日(金)【受付中!】
空前の大火災「天明の大火」 都を焼き尽くした「狂風」を辿る - 3月8日(土)【20日20時~「まいまい京都」さんで受付!】
【花折断層】気象予報士とたどる、住宅地に潜む花折断層 ~かつての巨大地震が生んだ断崖絶壁!京都の災害史を歩く~ - 3月12日(水)【受付中!】
咲き誇る北野天満宮の梅と等持院の有楽椿 - 3月23日(日)【講座を受付中!】
≪写真や動画で知る京都の四季≫ 京都の桜 徹底解説!
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。