2月14日の雪景色。今回は伏見稲荷大社です。朱色の建物が並ぶ境内は雪の日も大変綺麗です。
東寺の雪を眺めた後、城南宮を経て伏見稲荷大社へと向かいました。城南宮の雪景色もまた別途ご紹介できればと思います。伏見稲荷大社は朱色の建物が、色彩の乏しくなる雪の日には大変美しく見事です。大鳥居と楼門を入れる定番の構図も、普段とは全く違った印象でした。
伏見稲荷大社は2011年のご鎮座1300年記念に際して建物の朱色が塗りなおされており、いずれも非常に色彩が鮮やか。今京都で一番雪の似合う場所かもしれないと感じました。雪の量は東寺よりも多く、やはり街中のヒートアイランドはあるようです。伏見稲荷大社の境内は比較的多くの人が訪れていたように思います。しっかりと雪が積もることが滅多にないとあって、大変貴重な機会でした。
伏見稲荷を象徴する「千本鳥居」は、鳥居と鳥居の僅かな間から雪が降り、足もとに一部だけ積もった様子が特徴的です。人影がなくなり鳥居の出口が見えなくなると、なんとも言えない「雰囲気」がありました。千本鳥居を外から見てみると、当たり前ですがしっかりと雪が積もっていて、非日常の光景でした。こうした雰囲気をどうにかお伝えしようと、動画を撮りながら鳥居を抜けてみました。が・・・私の息遣いが入ってしまい失敗です。お聞き苦しい限りですが、一応公開はしておきます。
奥社を過ぎ、伏見神宝神社を経て「竹乃下道」へと足を延ばしてみました。雪の日の坂道は足元がおぼつかないので、十分に注意が必要です。京都で竹林といえば嵯峨野が有名ですが、東山周辺にも少ないながらも竹林を歩ける場所があります。具体的には青蓮院と高台寺、そして伏見稲荷大社の「竹乃下道」です。「竹乃下道」は、知る人ぞ知るに入る竹の道で、辺りを竹取物語の舞台とする説もあります(竹取物語の舞台は諸説あり)。綺麗に手入れされた竹林は雪の日も予想通りに綺麗でした。
この日はここで引き返しましたが、お山を巡ればさらなる非日常の光景が広がっていたのでしょう。また、いつかの楽しみにとっておきたいと思います。帰りは経路を変えて「十石橋」から戻ってきました。いやはや、朱色の十石橋も特に綺麗です。また、神の遣いである狐の像にも雪が積もってちょっと寒そうでした。さて、美しい伏見稲荷大社の雪景色は今回も多くの写真でご覧ください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。