梅小路公園 市電ひろばがオープン

梅小路公園 復活した市電
3月8日に、梅小路公園市電ひろばがオープンしました。200mほどですが、市電の運行が復活しています。

梅小路公園 すざくゆめ広場梅小路公園は近年再整備が進んでいます。一昨年には京都水族館がオープンし、現在は鉄道博物館も計画されています。そして、3月8日にオープンしたのが「市電ひろば」と「すざくゆめ広場」です。すざくゆめ広場には、京都市最大級の大型遊具が設置され、9日に訪れた時には子どもたちで大いに賑わっていました。特に滑り台が人気で子どもたちがとても楽しそうにはしゃいでいるのを見ると、こちらも笑顔になれますね。

梅小路公園 市電ひろば市電ひろばでは、かつて京都に走っていた市電の車両を改装したカフェやショップ、休憩所が設置されています。京都の市電は明治45(1912)年に開業し、大正から昭和初期にかけて京都の主要交通としての役割を担って来ました。しかし、自動車の普及とともに次第に路線が減り、昭和53(1978)年に、北野線が廃止されると完全に姿を消しました。まだ比較的最近ですので覚えておられる方も多く、一部ではLRT(軽量軌道交通)として復活を望む声も出ています。

梅小路公園 市電ひろば一方、市電ひろばでは、車両の写真を撮ろうとカメラマンも多く来られていました。休憩所は、まさに電車そのもので、駅で発車するのを待っているがごとく、席に座って休憩ができます。多くの子どもたちは、電車に乗れるのがとにかく嬉しいようで、運転席に立ってみたりとはしゃいでいました。また、ひろばの前には往時の市電の路線図も描かれていました。

梅小路公園 復活した市電両広場を繋ぐのが、かつての京都に走っていた「市電」です。これまでも梅小路公園には走っていましたが、この度、リチウムイオン電池が搭載された充電式の車両に改造されて復活しました。電車の型(かた)は通称「N電」と呼ばれる狭軌1型。私はあまり詳しくはありませんが、熱烈なファンもおられるレトロな印象の車両で、チンチン電車として親しまれ、梅小路公園でもチンチン電車の名で走っています。私が子どものころに乗った愛知県にある「明治村」の市電も実は同じタイプの車両のようです。なんだか懐かしい気持にもなりました。

梅小路公園 復活した市電広場と広場の間は200mほどですのでそれほど距離はありませんが、9日に訪れた時はぎっしり満員でした。子どもたちはやはり乗ってみたいようです。運行は、土日祝日と夏休み。10時~15時の間で、市電ひろばからは各5分、25分、45分頃に運行します。13時台のみ充電待機のため45分のみとなりますのでご注意ください。運賃は片道150円、1日券300円です。

梅小路公園 すざくゆめ広場梅小路公園は水族館や広場など親子連れで楽しめる公園でしたが、新たな遊びが増えたことでさらに賑わっています。これから春の遠足シーズンにかけても、多くの子どもたちの歓声がこだまするのでしょう。市電も子どもにとっては嬉しい乗り物だと思います。なお、実は今回のような電車の展示・活用には賛否があるのも事実であることは、最後に付け加えておきます。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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