京都御所 春の一般公開 建礼門の開門

京都御所 扉が開いた建礼門
京都御所の春の一般公開が9日から13日にかけて行われます。

京都御所 左近の桜9日の京都は最高気温が24.2℃を記録し、今年最も気温が上がりました。ソメイヨシノや山桜は各地で桜吹雪で、桜の主役は遅咲きの八重紅しだれ桜へと移ってきています。遅咲き桜の名所としては、平安神宮や二条城、上賀茂神社などがおススメです。本日の散策で訪れた二条城は、城内最奥の通路が見事ですので、少し足を延ばしてみて下さい。13日まではライトアップも行われています。

京都御所 地震殿さて、本日はKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」にて、東山の地震被害の話をさせて頂きました。今後も毎月第2水曜日の9時35分~50分ころに出演させて頂き、水害や大火、台風など過去の災害のお話を順番にさせて頂きます。京都は千年の都であり、数々の災害の記録が残されている街です。反面、近年大災害を経験していないこともあり、総じて災害への関心は高いとは言い難いと感じています。微力ではありますが、私が学んできたことをお話しすることで、知識や関心を得る一助となれば幸いです。

京都御所 紫宸殿今回の放送の中で少しお話したのは、京都御所にある「地震殿(じしんでん)」です。文字通り、地震が起きた際の天皇の避難生活の場を想定して建てられました。一般公開の参観経路では、最も奥の御常御殿(おつねごてん)の前に広がる御内庭(ごないてい)の茂みの中に隠れるようにある建物がそれです。案内板はなく、知っていないければ地震殿であるとは気が付かないでしょう。内部は二間の簡素な造りで屋根も杮葺(こけらぶき)。簡素であるぶん建物は軽量で、余震にも強く、万が一倒壊をしても死へのリスクは御所の他の建物よりは低くなると思われます。

京都御所 扉が開いた建礼門今回の御所の公開では、天皇陛下が昨年に80歳の傘寿を迎えられた記念として、陛下や国賓の訪問時に使われる「建礼門」が開けられています。一般公開時に開くのは1997年以来とのことで、私も初めての光景でした。御所の建礼門は紫宸殿の正面に当たる最も格式が高い門で、門が開いたことで御所の外から紫宸殿の様子を伺うこともできました。御所の一般公開は13日まで。この機会にぜひご覧になってみて下さい。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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