記録的な高温と梅雨入りの可能性

八坂神社
6月1日の京都の気温は36.0℃まで上がり、この時期としては過去134年間の観測史の中でも記録的な暑さとなりました。

勝竜寺城 細川忠興と玉(ガラシャ)本日(1日)は「まいまい京都」さんで、午前・午後と連続で、大山崎と勝竜寺城などを訪れる散策を開催させて頂きました。暑さの中、無事に終えることができて何よりです。京都旅屋としての散策企画もなかなかホームページに載せられていませんが、構想は練っていますので今しばらくお待ちください。さて、1日の京都の気温は36.0℃を記録。これはものすごい記録で、猛暑日(35℃以上)に達した日付は過去134年間で史上最速です。6月の歴代でも3位に入るという高温で、仮にあと1日早かったら、5月としてはダントツ1位の空前の記録になるところでした。この暑さは、少しトーンダウンしながらも6月3日にかけて続きそうです。

八坂の塔平年値から大きく外れたこの悪い流れが梅雨に入っても続くと恐ろしいです。気になる梅雨入りは近畿は最速で6月4日でしょう。ただ、雨のメカニズムが一般的な梅雨とは異なり、かつ最新の1か月予報を見ると、6月中旬から下旬にかけ「低気圧や前線の影響を受けにくい」となっているので、見送って様子を見るかもしれません。いずれにしても、これまで晴れが続いた反動で、雨や曇りがしばらく続き、大雨の可能性もあるので注意が必要です。大雨シーズンの到来を告げるという意味では、梅雨入りも十分に考えられます。

鴨川いよいよ本格的な風災害のシーズンが近づいてきました。我が家にも届く京都市や京都府の広報誌に目を向けると、昨年の災害を教訓として、いざという時の備えや情報収集を呼び掛ける告知が大きな紙面を割いて書かれています。個人的にはこうした地道な啓発がいざという時に生命財産を守ることに繋がるのではと考えています。気象災害にしても、何度も同じような災害が発生してしまうのが常で、人は時とともに過去の災害の教訓を忘れて行きます。ハード面での対策はすぐには進みませんので、私たちの意識を高めて、いざという時の被害が少しでも減ればと願っています。また、6月も災害関連の散策をを企画させて頂きます。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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