13日は長刀鉾稚児社参が行われ、四条烏丸の長刀鉾町から八坂神社へと白馬にまたがったお稚児さんが進みました。
まず、お知らせから。18日にまいまい京都さんの「まいまいカフェ」で、京都の夏のお祭りを動画を中心にご紹介するイベントを開催します。14時半からの昼の部と、19時からの夜の部があります。夏の京都は幻想的な夜のお祭りが多く、写真や動画でその魅力をご紹介。京都の行事の奥深さを知って頂けるのではと思います。
さて、13日に長刀鉾の稚児社参が行われました。長刀鉾町の会所からお稚児さんが馬に乗って八坂神社に社参し、正五位少将という10万石の大名と同じ位を授かるといわれています。実際に八坂神社から授かるのは、杉の葉を包んだ「杉守り」で、稚児の証だそうです。本殿に正面から上がる様子や、神の使いとして恭しく接待される様子が、まるで10万石の大名のようであることから、そういわれるようになったともされます。
今回は「まいまい京都」さんの散策で見学をしました。天気が雨とあって馬での社参が行われるかを心配していましたが、参加者さんの強運もあって予定通り目にすることができました。ありがとうございます。お稚児さんは、八坂神社の西楼門の前を通過し南門前で馬から降りると、護衛をする武士の裃姿をした禿の先導で、自らの足で境内に入ってきます。そして特設の手水屋で手を清めた後、本殿の正面から上がっていきます。通常は横の玄関から入っていきますので、破格の待遇といえるでしょう。
今日の散策では、特別公開中の「大雲院」を訪れました。ちょうど大河ドラマでは「本能寺の変」が放送されるとあって、信長の菩提を弔うために創建され墓もある大雲院はタイムリーでした。その前には「光秀の首塚」も訪れており、二人の墓を一緒に回る企画でもありました。実は光秀が秀吉に打たれた山崎の戦い(天王山の戦い)は、現代の暦(グレゴリオ暦)になおすと7月12日。光秀は夜の闇にまぎれて勝竜寺城を脱出して坂本へと向かう途中、小栗栖で落命します。もし、落命時に日付をまたいでいたら命日は7月13日、すなわち今日!という、歴史のイメージが膨らむコースでした。ご参加頂きまして、ありがとうございました。
大雲院を後にして八坂神社に戻ると、ちょうどお稚児さんが中村楼に入る場面に遭遇(中では稚児餅を頂くのがならわしです)。こちらもタイミングよく出会うことができました。こうした行事を効率よく見るには経験が必要ですが、今回はこれまでの経験が生きた散策だったと思います。参加者さんにもご満足いただけ、嬉しく思います。また、いつかご案内をしてみたいコースですので、叶えられるように頑張っていきたいと思います。ご参加頂きまして、ありがとうございました。
散策・講座のお知らせ
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- 7月18日(金)午後【「まいまいカフェ」にて開催!】
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。