祇園祭の宵山が始まりました。今年は巡行が2回に分かれるため、16日に掛けての宵山では例年より少ない23基の山鉾が登場しています。
今年の祇園祭は49年ぶりに24日の還幸祭に関連した行事「後祭(あとまつり)」が復活しますが、これまでの17日の山鉾巡行や神幸祭は「前祭(さきまつり)」と呼ばれています。後祭の山鉾は10基で、前祭の山鉾は23基となります。後祭の山鉾は大船鉾を除くと、烏丸御池駅に近いエリアに集中していて、反対に前祭の山鉾は四条通界隈に集まっています。ですので、前祭で四条通界隈を見る限りでは、昨年までと変わらない山鉾の光景を見ることができます。
例年こちらのブログではご紹介をしてきましたが、一部の鉾では12日の夜から宵山は行われていて、私も12日・13日・14日とそれぞれ宵山風情を楽しんできました。公式には14日~16日が宵山ですが、12日・13日は人が少なくゆっくりと散策を楽しむことができます。13日の宵山ではご案内もさせていただきました。ご参加いただきましてありがとうございました。また、京都旅屋の旗を見てお声かけいただいた方もありがとうございます。
今夜までに早速23基の山鉾を巡ってきましたが、何度訪れても楽しいものです。今年もあちこちの山鉾で授与品を買っていますので、またブログの読者向けにプレゼントさせて頂きます。宵山では子どもたちが一生懸命に「粽どうですか~!お守りどうですか~!」と声を出したりわらべ歌を歌って頑張っている姿がたまらなく可愛らしく、ついつい買ってあげたくなります。少なくとも私は買ってしまいます(笑)微々たるものですが、子どもが喜んで、山鉾の収益になれば幸いです。
今年の14日の宵山は歩行者天国ではなく、夜店もありませんでした。様子を見てきましたが、警備員によるある程度の誘導や緩やかながら一方通行規制はあるため、人気の鉾周辺を除けば思っていたよりも混雑はありませんでした。この様子ならば、来年以降もこのまま14日は歩行者天国にしない方針で定着していくかもしれません。
15日・16日は昨年まで同様に歩行者天国となって夜店も並び、祇園祭の賑わいはピークに達っします。人混みが苦手な方は西洞院通よりも西にある山を巡るとよいでしょう。太子山や木賊(とくさ)山まで行けば比較的静かで、子どもたちも一生懸命に頑張っています。個人的には木賊山の手ぬぐいが好きで、毎年買っています(プレゼントしています)。今年も小さな男の子が手渡してくれました。コンチキチンの祇園囃子に駒形提灯。美しい懸想品やご神体の数々・・・、前祭の宵山の夜はあと2日間。存分にお楽しみください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。