150年ぶりに姿を見せた大船鉾

大船鉾
四条通新町下るでは、大船鉾の鉾建てが始まっています。

倒される月鉾前祭(さきまつり)の山鉾巡行が終わり、18日は大型の山鉾の解体が行われました。解体にかかる時間は短く、夕方には前祭の山鉾はあとかたも無く姿を消しています。昼過ぎにちょうど月鉾を倒している場面に遭遇しました。倒れる鉾の上に載っている方(大工さん?)が「えーんやーらやー」のかけ声を出されていて、昨日の山鉾巡行の面影を見た気がしました。

大船鉾例年はこれで山鉾行事は終了ですが、今年は49年ぶりに復活する後祭(あとまつり)があります。大船鉾では17日から鉾建てが始まり、船の形の木組みが町内に登場しました。実に150年ぶりの復活です。多くの方の努力のおかげで、姿を現した大船鉾。その組み立ての様子を見ようと、既に多くの方が鉾の元へと訪れています。

大船鉾 菊水鉾から寄贈された石持大船鉾は、隣の船鉾の構造を踏まえ、現存する懸想品(水引)の寸法を元にして、船鉾の1.126倍の大きさで復元されました。新町通には見事な船形の木組みが建ちました。私のような素人が一見しただけでは船鉾より大きく感じるということはありませんが、真新しい白木の鉾の存在感は際立っています。底部の大きな石持の部材と車輪は菊水鉾から寄贈を受けたもので、石持には「菊水鉾」の文字も確認できました。

大船鉾夕方に再び訪れると、縄がらみも行われていました。鉾の部材を結びつけ、巡行時の揺れを吸収するために重要な部分です。大船鉾の中央部の部材は、「ハネギ」と呼ばれる4本の柱が「☓」形にクロスしている複雑な構造をしていますが、船鉾の構造を調査した結果、鉾を支えるために重要な構造であることが分かっています。長く受け継がれてきた合理的な仕組みが、新しい鉾にも活かされています。いよいよ復活する後祭。21日から23日は宵山が行われます。皆様の目で、大船鉾の姿をご覧になってみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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