後祭(あとまつり)の北観音山と南観音山の山建てが始まりました。今年は松の上に乗る鳥を入れ変えることが話題となっています。
今年の祇園祭では取材も重視していますが、出先で声をかけて下さる方も多く、こちらのブログもそれなりに人の目に触れているのだなと実感します。ありがとうございます。24日までは時間の都合でブログも内容が薄くなりますが、祇園祭の写真や動画は、また落ち着いたら載せて行きたいと思います。
さて、北観音山と南観音山では山建てが始まりました。両者とも大きな真松を乗せますが、それぞれがどちらの松を使うかを選ぶ「松取式(まつとりしき)」が行われました。まず、両山の代表者がジャンケンでくじを引く順番を決めてから、縄でできたくじを引いて、松を選びます。今年は北観音山が先に松を選んでいました。
松の上に乗せる「鳥」が今年は変わっています。昨年までは北観音山がハト、南観音山がオナガドリの木彫でした。江戸時代の絵図の絵にはそう書かれているのですが、実は絵の説明文には「北観音山がオナガドリ、南観音山がハト」と、逆のことが書かれていたのです。さらに北観音山に伝わる古文書にもオナガドリが止まると書かれていました。そこで南北両観音山の保存会が相談し、絵図の方が誤りだと判断。本年はそれぞれの鳥が新調されて、入れ変わることになりました。
北観音山の鳥は、松を建てる前に付けられるためその様子を見てきました。今年の新調とあって、松に付ける前には見物客にも見せて下さいました。尾の長い青い鳥はたいへん美しく、この先も永く愛されていくのではと感じました。南観音山のハトは、20日に松の上に乗る予定です。今年は松の上の鳥にも注目をしてみて下さい。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。