疫神社の夏越祭と御香宮の茅の輪くぐり

疫神社 茅の輪くぐり
7月31日は、祇園祭の締めくくりの行事、疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)があり、茅の輪くぐりが行われました。また、御香宮神社でもの茅の輪くぐりが行われました。

疫神社 茅の輪くぐり疫神社夏越祭(えきじんじゃなごしさい)が祇園祭の最後の行事です。八坂神社の西楼門近くにある疫神社の鳥居に茅の輪がかけられ、これをくぐることで無病息災を願う行事で、祇園祭の関係者が参列して神事が午前10時から行われます。この時は長刀鉾のお稚児さんと禿やそのご家族も、通常の姿で参加されています。11時頃から一般の茅の輪くぐりも行われますが、茅の輪の周りには持ち帰り用の茅も刺してあり、多くの方がそれを抜き取って小さな茅の輪を手作りして行きます。八坂神社では、この手作り茅の輪につける「捻り守」という護符を授与(200円)していて、これで手作り茅の輪に効力が増すという仕組みです。

疫神社 茅の輪くぐり今年は様子をうかがう意味であえて午後から行ってみました。午後2時過ぎでしたが、まだ茅の輪はありました。ただし、よく見ると茅が枯れていますで、10時からの神事で関係者がくぐった茅の輪とは恐らく別物です。最初の茅の輪は茅がどんどん抜き取られて無くなってしまうので、別に一般の方がくぐれる用の茅の輪を用意しているのでしょう。八坂神社の倉庫に茅の輪が置かれているのを以前見たこともあります。とはいえ、単に抜き取られた残骸の部分かもしれませんが・・・。さて、細かいことは置いておいて、私も今年の祇園祭を無事に見られたことに感謝をしながら茅の輪をくぐらせていただきました。関係者の皆様も本当にお疲れ様でした。ただ、このブログでは、まだまだお見せしたい写真や動画がたっぷりありますので、8月に入っても祇園祭ネタでブログを書く予定です。

御香宮神社 茅の輪くぐり続いて、八坂神社から伏見の御香宮神社へと移動しました。15時から「茅の輪神事」が行われ、一般の方も茅の輪くぐりをすることができます。なぜ半年間の罪穢れを払う夏越祓を、中途半端な7月31日に行うのかという疑問もあるかもしれませんが、旧暦で見ると夏越祓は今の時期の方が適切です。2014年の旧暦の6月30日は、7月26日とつい先日のことでした。

御香宮神社 茅の輪くぐり御香宮神社でも茅の輪から茅が抜き取られていきます。実は夜の23時からも同様の神事があり、抜かれて行く様子が心配になりましたが、神社によると、ちゃんと夜用に別の茅の輪を用意しているとのこと。むしろ積極的に抜いて行って構わないそうでした。京都では他にも向日神社で茅の輪くぐりがあり、多くの方で賑わったようです。明日から8月。暑さに負けず、健康で無事に過ごしたいですね。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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