壬生寺 万灯供養会 本堂を飾る灯籠

壬生寺 万灯供養会
壬生寺では16日まで万灯供養会が行われ、本堂の周りに無数の灯籠が幻想的に灯されます。

壬生寺 万灯供養会お盆の時期の壬生寺は、各家のご先祖追善を願った灯籠が本堂の周りに約1000個も並んで、普段の境内とは違った幻想的な空間が作り出されます。壬生寺の万灯会はたいへん古く、仁平3(1153)年にも記録があるほどです。京都市内で行われる万灯会としてはもっとも期間が長く、16日20時半からは鐘や太鼓のリズムが軽快な六歳念仏踊りも奉納され、見事な芸能で目を楽しませてくれます。また9日・10日には、先祖の精霊迎えの法要が、16日には精霊送りの法要が行われます。

壬生寺 万灯供養会灯籠の点灯は日没から夜21時半まで。境内は自由に参拝できますが、やはり暗くなる19時半頃からが綺麗でしょう。行事がない時は人も少なく、静かに本尊の地蔵菩薩像に手を合わせることができます(本堂の外からの参拝)。わりと写真を撮りに来る人は多く、それだけ絵になる光景でもあります。灯籠は本堂を囲むようにあるため、近づかないと気が付きませんが、一つ一つに奉納した方の名前などが書かれています。

壬生寺 万灯供養会本堂の南には平成元年に建立された千体仏塔が立ち、この時期は灯りで飾られます。塔の石仏は明治時代、京都市の区画整理の際に各地から集められたもので、室町時代からの阿弥陀如来像や地蔵菩薩像など丁度1000体が、ミャンマーのパゴダに似せて円錐形に安置されています。壬生寺の境内では目を引き、万灯供養会でも幻想的です。非日常の空間が作り出されている壬生寺。よければ足を運んでみてください。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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