大気不安定 鴨川の飛び石に注意!

不安定な空
全国的に突発的な雷雨(豪雨)が頻出している今年の夏。来週にかけて引き続き警戒が必要です。京都でも、河川が急激に増水する恐れがあり、特に鴨川(賀茂川・高野川)の飛び石が危険です。

不安定な空今日は貴船をご案内させていただきました。幸いにも雷鳴は聞こえながらも大雨は降らず、無事に貴船の魅力を満喫することができました。貴船神社は賀茂川の水源の一つにあり、水の神をお祀りしています。今年は増水することも多い賀茂川(鴨川)。この先は暴れることがないことを願ってやみません。ただ、気象予報士の視点からいえば、目先の不安定な大気の状況では、集中的な雨が降って、川が増水してくる恐れが十分にあるのが辛いところです。

不安定な空ご案内を終えて出町柳に戻ると、空には険悪な黒雲が覆い、上空の気流が乱れているのが明らかでした。いつ急な激しい雨に見舞われても不思議ではない状況です。遠くでは雷鳴も聞こえました。賀茂大橋から見る賀茂川も高野川も通常の水位ではありましたが、激しい雨が降れば一気に水位が上昇しかねませんでした。

不安定な空そんなリスクをはらんだ状況の中で私が目を疑ったのが、賀茂川から三角州(デルタ)を経て高野川を越える「飛び石」を渡っている人が多数いることです。飛び石の周辺は先日来の度重なる増水で砂で埋まって水に浸かりやすくなっており、水面までわずか10cmほどしか余裕がないように見える石もあります。今日のような天気の中であの飛び石を渡るのは非常に危険な行為です。

雷鳴が聞こえたら飛び石は渡らない!なぜなら、賀茂川や高野川、そして両河川が合流してからの鴨川も、急激に水位が上昇することがある河川だからです。雨の降り方によっては「わずか10分で40cm以上も水位が上がる」ことが過去にはあります(荒神橋での観測値)。見る見るうちに飛び石が濁流に飲まれて、渡っている人が流されてしまう・・・ということも、起こり得る川なのです。自分の頭の上では雨が降っていなくても、上流部で激しい雨が降れば河川水位が急上昇する恐れがあります。昨今の気圧配置のように、ゲリラ的に雷雨(豪雨)が発生する状況下で飛び石を渡るのは大いなる危険をはらんでいるのです。少なくとも雷鳴が聞こえたら、必ず周辺のどこかで強い雨が降っていますので、飛び石は渡らないようにしてください。どうかよろしくお願いします。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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