雨の始まりとなった9月の京都。雨上がりの東山の風景をご紹介します。
記録的な天候不順となった8月。太平洋高気圧の張り出しが弱く、梅雨に雨が少なかったのを取り戻して余りあるほどに雨や曇りの日が続きました。西日本太平洋側では、降水量が平年比301%、日照時間は平年の54%しかなく、降水量は1946年の統計開始以来、8月としては最も多く、日照時間は同じく最も少なくなりました。近畿地方も同じような傾向で、降水量や平年の3倍から4倍、日照時間はおよそ平年の半分となっています。
9月2日・3日と京都も晴れマークとなっていますが、その先はまた曇りや雨の予報となっています。1か月予報では日照戻ってきそうな予報ですが、当たってくれることを願うばかりです。また、8月は台風の発生が少ない月でもありました。いちおう1つ発生したことにはなっていますが、日付変更線を越えて来た「ハリケーン」が「台風」に名義替えをした存在で、一から発生した台風は1つもありませんでした。台風には発生しやすい時期と発生しにくい時期がありますが、やはり今後は発生数が増えてくると考えられます。10月いっぱいまでは十分に注意をしたいところです。
さて、今回は雨上がりの東山の風景。各地でサルスベリが綺麗でした。今年のサルスベリは調べてみると開花が遅く、気象台でも遅い方の開花時期の観測となりました。9月に入っても各地で楽しめそうです。東山は石畳の風景が多く、雨上がりに美しい場所も多くあります。緑も艶めき、石は輝き、雨は嫌なことばかりではありませんので、その時々の京都の美しい風景をお楽しみください。
散策・講座のお知らせ
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【防災の日の特別企画】日頃から防災を意識してますか?京都での大地震の被害を歩きながら辿ります
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。