今日から空気が入れ替わり、秋らしくなってきました。今年は8日に中秋の名月を迎えますが、一日早い今夜も美しい月が昇っていました。
本日は夕方に「ことぶら」さん主催で、台風についてのセミナーを開催させていただきました。ご参加いただきましてありがとうございました。普段は京都の話をすることが多いですが、気象予報士のはしくれとして、防災や減災に繋がるよう、持っている知識や経験をお伝えしていきたいとも思っています。来月は京都の過去の「地震」についてお話します。今回の台風と次回の地震のセミナーは、私の分の収益は全額災害義援金として寄付します。お気軽にご参加ください。
さて、セミナーを終えて帰る途中、東福寺境内の臥雲橋を渡ってみました。ちょうど東の空には大きな月が昇っていて、中秋の名月も間近であることを教えてくれていました。今年は9月8日が旧暦の8月15日で中秋の名月。天文的な満月は翌日9日で、今年は満月と中秋の名月は一致していません。京都でも数々の観月の行事が行われますが、大覚寺をはじめ、土日である昨日や今日行ったところもありました。神泉苑を覗いてきましたので、近日中にブログにかきたいと思います。
東福寺の通天橋の奥に昇る月は、知る人ぞ知る絶景ポイントでしょう。私のつたない写真の技術では、現場で見てきたような感動をお伝えすることができないのが残念です。実際にもっともっと美しかったです。方角は東を向いていますが、雲が少し赤く見えているのは「東の空の夕焼け」です。西の空に出る夕焼けの方が色がはっきりとしますので目立ちませんが、実は日没のころは東の空や雲もほんのりとピンクに染まります。広い平野では、その下に暗い「地球の影」を確認することもできますが、今日はわかりませんでした。
今日は夕焼けが綺麗で、南の空の雲も赤く染まって、ちょうど鴨川を渡る時に、水面がその色を映して赤く染まっていました。比較的珍しい場面だと思います。私だけでなく、橋を渡っている複数の人が足を止めて写真を撮っていました。また、東の空には月が昇って、秋らしい風情を感じさせてくれます。今年は例年より少し早い中秋の名月。今日からしばらく、秋の空気に覆われて晴れの日が多くなりそうです。ぜひ、空を見上げて美しい名月をお楽しみください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。