今年は高瀬川の開削からちょうど400年で、それを記念して9月23日まで高瀬川のライトアップが行われています。
高瀬川は江戸時代の初めの1614年に豪商・角倉了以(すみのくらりょうい)によって、二条の一之船入から伏見まで10km余りにわたって掘られた運河です。総工費は当時のお金で7万5千両、今の価値で約150億円と言われています。もとは方広寺の大仏殿の資材を運搬するために鴨川内に掘られましたが、鴨川は土砂を流す力が強くてすぐに埋まってしまうため、別に川が掘られました。江戸時代から近代にかけて、高瀬川は京都の街中と大阪を結ぶ運河として重要な役割を果たし、欠かせない存在でした。
高瀬川で利用された船は底が浅く平らな高瀬舟。実は高瀬川オリジナルではなく、岡山県の和気川で使われていた舟にルーツを持ち、急流に強く、底の浅い川でも使うことが出来る舟です。現在は、一之船入に再現された高瀬舟があり、昨年新調されたばかりです。また、保津川下りでは実際に高瀬舟に乗って川下りをすることができます。
今回のライトアップでは、青や緑などの鮮やかな明かりで川が照らされていますが、場所によってその色が異なりそれぞれに綺麗です。高瀬川に沿って続く道が木屋町通。三条から四条を中心に京都屈指の歓楽街として有名で、昼よりも夜の方が賑わいを見せます。高瀬川のライトアップでは、川がきらめくだけでなく、木屋町通の木々も照らされていて華やか。辺りでお食事をされる際は、美しい高瀬川沿いを眺め、角倉了以を偲んでみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。