9月14日に行われた大原野神社の御田刈祭(みたかりさい)。今回は子ども相撲と、赤ちゃん土俵入りの様子です。
神相撲と少年力士の土俵入りが終わると、南側の来賓席が一般向けの席として開放され、地元の小学生による相撲大会が行われます。最初に、注意事項や禁じ手の説明もありましたが、ちゃんとデモンストレーションの少年力士が現れて動きを実演しているのが面白かったです。目つぶしはもちろん禁止でした。大原野周辺の小学校では相撲に力を入れているようで、たくさんの子どもたちがトーナメントや団体線などで相撲を取っていきます。
まずは各学年ごとに1番ずつ相撲を取っていきました。詳しいルールは聞き逃してしまいまいたが、午後からトーナメントがあるので、その前のウォーミングアップなのかもしれません。とはいえ、相撲を取る子どもたちは真剣そのものです。熱戦が繰り広げられるたびに周りからを大きな拍手が送られていました。親御さんも自分の子どもさんが出る場面は熱くなっているようでした。
こうして時刻はお昼ごろになり、子どもたちが昼食休憩をとっている間に「赤ちゃん土俵入り」が行われました。先日ご紹介した松尾大社の八朔祭と同じような流れで、神相撲をとった力士が手に赤ちゃんを抱えてしこを踏み、最後に子どもを土俵に座らせます。松尾大社では寝かせていましたが、そこまではしていませんでした。こうした所作は、子どもの健やかな成長を願って行われています。
大原野神社の赤ちゃん土俵入りでは、子どもたちは半分以上泣かず、平気な子が多くいたのが印象的でした。周りの雰囲気なのか力士の扱い方なのかは分かりませんが、松尾大社の八朔祭と同じような行事でも赤ちゃんの反応が変わるのが不思議です。子どもは生まれてから数カ月の赤ちゃんが多く、他県など遠方から来られている方もいました。私もいつか子どもを授かる時が来たら、参加させてみたいと思う行事です。
赤ちゃん相撲が終わると、各学校ごとの団体戦が行われます。午前中以上に熱戦が繰り広げられ、大きな声援がかけられていました。この辺りの熱さは、松尾大社以上かもしれません。6校で競われた団体戦は、大原野小学校が連覇を果たしました。やはり地元として相撲に力を入れているようで、周辺校からも一目置かれているように感じました。
少年たちの相撲は、さらに学年別のトーナメントが続きます。参加人数もかなり多く、これに全て勝利して優勝するのは地元では相当の名誉ではないかと思います。今回は時間の都合で最後まで見ることはできませんでしたが、夕方か頃まで白熱した相撲が行われていた大原野神社の御田刈祭。機会があればご覧になってみてください。
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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。