緑の光明寺と秋の大原野

粟生光明寺
先日、お世話になっている「ろじうさぎ」さんの散策で、粟生光明寺大原野をご案内させていただきました。

時雨れ模様の京都 10月14日「秋の台風は冬を招く」と学生時代に読んだ気象の本に書かれていましたが、今日(14日)の京都は北風が吹きこんで空気の冷たい一日となりました。気象衛星雲画像でも「筋状の雲」が現れて、京都は晩秋から冬と変わらぬ時雨れ模様となりました。気圧配置も「西高東低」でまさに「冬」という一日。こうした季節の急激な変化も、台風がもたらす副産物ですね。今週からは朝の最低気温が10℃台前半まで下がってきますので、体調管理にはご注意ください。

レストラン スポンタネさて、先日京都講座でお世話になっている「ろじうさぎ」さんの食事付き散策「おいしい散歩」に同行して、長岡京市にある粟生光明寺と京都市南西部の大原野をご案内させていただきました。お昼はフレンチの「スポンタネ」さんで頂き、コースで楽しませていただきました。参加者は皆さんその味に満足をされていたようです。「ろじうさぎ」さんではこうした食事付きの散策企画を定期的に開催していますので、興味をお持ちの方は「ろじうさぎ」さんに訪れてみてください。

レストラン スポンタネ今回は日頃講座を開催している関係で特別講師として呼んでいただきました。光明寺は紅葉が美しいお寺として名高い、西山浄土宗の総本山です。法然上人が荼毘に付された聖地で、御影堂には法然上人が大切にしていた手紙から作られたという「張子の御影」が安置されています。紅葉シーズンは多くの観光客で賑わいますが、この時期は拝観料も必要なく、境内を自由に散策して参拝することができます。もみじ参道は緑も大変美しく、気持ちよく歩くことができました。

光明寺のもみじ参道食事のあとは大原野へ。宝菩提院願徳寺では「美仏」として有名な国宝の如意輪観音像を拝観させていただきました。京都一小さい拝観寺院ともいわれるほどで、拝観場所は仏様のおられる一室しかありません。こちらはご住職さんによる丁寧な解説付き。その中で心憎い演出があるのですが、初めて向き合う方はとても感動されることでしょう。美しい顔立ちや衣紋の繊細さなど、国宝にふさわしい仏様です。

願徳寺に咲いていたホトトギスお隣の勝持寺も拝観をしました。「花の寺」として知られる勝持寺ですが、秋の紅葉も素晴らしく、緑の時期もよいものです。また阿弥陀堂の東にある瑠璃光殿に安置されている本尊の薬師如来(三尊)像と十二神将像、金剛力士像(仁王像)などの仏像群は必見です。一旦、阿弥陀堂に上がらねばならないため、せっかく勝持寺まで来られても意外と見ることなく帰ってしまう方もおられますが、それは実にもったいないです。

大原野神社最後に大原野神社へ。勝持寺から歩いて行くことができます。ただ、坂がきついため(勝持寺→大原野神社は下り坂)、雨の日などは十分に足もとにご注意ください。大原野神社は藤原氏の氏神である奈良の春日大社の分霊を遷した社で、都が長岡京から平安京に遷っても、藤原氏の参詣や天皇の行幸が続きました。現在は紅葉の名所として有名で、夏には睡蓮、春には珍しい千眼桜も咲きます。この日は訪れたのが夕方とあって、緑の境内に灯る灯籠が幻想的でした。あまり訪れることのない光明寺や大原野ですが、緑の時期も素晴らしい風景に出会える場所です。機会がありましたら、足を延ばしてみてください。

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