京都国立博物館の平成知新館

京都国立博物館 平成知新館
京都国立博物館に平成知新館(平常展示館)が開館し、11月16日にかけて「京(みやこ)へのいざない」展が行われています。

広島土砂災害への寄付まずご報告から。先日、8月の京都府豪雨災害の義援金として12000円、広島県土砂災害の義援金として5000円を寄付させていただきました。散策にご参加いただきまして、ありがとうございました。私にできるのは小さなことですが、気象予報士のひとり、過去の災害を学んでいる人間のひとりとして、少しでも世の役に立てればと思います。今後も、災害史を歩く散策などを開催し、売上を寄付させていただきます。

方広寺の柱跡さて、京都国立博物館に平成知新館がオープンしました。待ちに待った平常展示館の復活です。設計は、東京国立博物館などを手掛けた世界的建築家の谷口吉生氏で、日本的な空間構成を取り入れた直線を基本とする展示空間となっています。館の周りには水辺もあり、遠くには京都タワーも望めます。また、この場所は秀吉が築いた方広寺の旧地で、発掘によって見つかった柱のあともフロア入り口や池の中に示されていました。

京都国立博物館 平成知新館竣工記念の「京(みやこ)へのいざない」展では、国宝や重要文化財が多数出展されていて特別展並みの見ごたえがあります。展示は主に前期と後期に分かれ、前期はこのブログを書いている時は既に終了していますが、私が訪れた日はまだ前期の展示でした。前期には雪舟の大作「天橋立図」など、教科書でもおなじみの文化財・美術品が並んでいました。平常展のみの入館料は520円ですので、お得感もあります。15日からの後期では、幻の名刀「正宗」の展示が目玉のよう。他にも、豊臣秀吉が着用したと伝わる重要文化財の「鳥獣文様陣羽織」なども展示され、引き続き、貴重な文化財を目にすることができます。この日はザッと見て2時間強。ゆっくり見れば3時間ほどかかると思います。

京都国立博物館 「国宝 鳥獣戯画と高山寺」展また、10月7日から始まった特別展は「国宝 鳥獣戯画と高山寺」展で、鳥獣戯画が全巻展示されるとあって大変な人気となっています。鳥獣戯画を見られるまでの待ち時間が2時間になることもあるようで、私が訪れた金曜日の夕方で70分待ちでした。十分に時間に余裕を持って訪れてください。特別展は平成知新館の見学も含めて1500円、11月24日まで行われています。

京都国立博物館なお、鳥獣戯画を待ち時間少なく見る裏技は、夜8時まで開いている金曜日に訪れること。入館は7時半までで、比較的空いています。また、平成知新館の「レファレンスコーナー」では、巨大なタッチパネル式の画面があり、鳥獣戯画をデジタルデータで全巻見ることができます。自分の見たい部分を大きく拡大することもでき、個人的にはこちらで大満足でした。あまり時間のない方は、平成知新館のみでも十分に楽しむことができるでしょう。

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