亀岡祭と夜の楽々荘

楽々荘 ライトアップ
10月24日の亀岡祭の宵宮で、夜の楽々荘に訪れました。七代目・小川治兵衛が作庭したお庭です。

木村英輝氏の屏風24日は「ことぶら」さんで、亀岡祭の宵宮をご案内させていただきました。まずは鍬山へ向かいましたが、鍬山のある北町ではスタンプラリーが行われて、全て集めると山鉾のストラップがいただけるとあって、急きょ参加してみることにしました。スタンプは、町内に展示されている木村英輝氏の可愛らしいウサギが描かれた金屏風をモチーフにしたもので、屏風のあるお店もスタンプラリーの場所となっていました。

亀岡祭 屏風と甲冑亀岡祭の魅力の一つは充実した「屏風祭」です。商店街のお店にも立派な屏風や手づくりの甲冑が展示されていて、亀岡の街の奥深さを感じながらスタンプを集めて行きました。北町の一角では、子どもたちによるバイオリン(?)の演奏会も行われていました。近くではコンチキチンの祇園囃子が聞こえていますが、なかなか面白い取り合わせ。子どもたちは上手に演奏し、集まっていた地元の方たちから大きな拍手を送られていました。

楽々荘 ライトアップそして楽々荘もスタンプスポットで、ライトアップされた庭園が公開されていました。楽々荘は、亀岡に電車をひいたことで知られる政治家であり実業家でもあった田中源太郎の邸宅(生家)です。当時の線路は、現在のトロッコ列車として使用され、田中源太郎が列車の転覆事故で命を落としたのもその線路です。京都や亀岡の近代を語る上では必ず名前が挙がる田中源太郎。その邸宅の庭は、無鄰庵や平安神宮の神苑の庭を手掛けたことでも有名な七代目・小川治兵衛によって作られました。

楽々荘 洋館庭は約700坪の枯池泉回遊式庭園で、安土桃山時代の石燈籠や鉄製井筒などが亀山城から移設されています。高低差もあり、立体的な作りの中に様々な種類の木が茂っている様子も印象的。源太郎は生家を明治30年代後半に5年の歳月をかけて、京都鉄道(山陰線)の開通に合わせ改築していますが、庭の後ろを振り返ると国登録有形文化財にもなっている洋館などが残り、田中源太郎当時の面影を偲ぶことができました。楽々荘は現在はホテルとして使われており、宿泊や食事、イベントなどで使用することができます。亀岡に行かれる際に機会がありましたら、訪れてみてください。

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    吉村 晋弥(よしむら しんや)

    吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。特技はお箏の演奏。

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