11月に入り、京都も紅葉情報が飛び交うようになりました。最近はFacebookで多くの方が写真を更新されているため、現地の様子がよくわかります。傾向としては今年はやはり色づき始めは早いです。ただ全体的にではなく、同じお寺の境内でも色づきの早い赤い木がある一方で、まだ真緑の木も数多くあるという状況で、差が激しくなっています。
また、1本の木の中でも枝によって色づいている部分があったり、緑だったりという差があるのも特徴で、1本の木で美しいグラデーションを目にできる場所もありました。少なくともここ数年の傾向とは異なっていて、この先の色づき傾向が果たしてどうなるか気にかかります。本日(6日)発表の最新の1か月予報では、この先は気温が高めで、近畿太平洋側は日照時間が平年並みか少ない傾向になるという予想が出ています。正直、紅葉にとってはあまりよくない流れです。
一方で既に色づき始めているというステータスの中で、気温が高いまま経過をするということは見頃期間が長いとも言えます。降水量は平年並みか多いという予想ですので、葉が乾燥しきって色づく前に散ってしまう心配は小さいのではないでしょうか。11月は紅葉が気になって落ち着きませんが、日に日に深まりゆく季節が目に見え、京都が最も美しく賑わいを見せる季節でもあります。今年もあわただしくも満喫したいですね。
散策・講座のお知らせ
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- 11月20日(木)【受付中!】
特別公開の「紅葉谷庭園」と、趣ある丸窓が飾る「鷹峯」の寺へ - 11月21日(金)【受付中!】
抹茶と紅葉を楽しむ妙心寺大法院と、桜の紅葉も交じる仁和寺の錦秋を歩く - 11月29日(土)【ことぶらさんで受付中!】
早起きは三文の得!紅葉彩る天龍寺の早朝拝観と絶景の嵐山を気持ちよく散策しませんか?
ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)
気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。