六波羅蜜寺 節分会 2015年

六波羅蜜寺 節分会
2月3日に六波羅蜜寺の節分会を見てきました。土蜘蛛が現れて法要の邪魔をしますが、六斎念仏によって追い払われるという筋書きです。

六波羅蜜寺 節分会3日の15時前から始まるのが六波羅蜜寺の節分会。中道寺六斎念仏の皆さまのご奉仕により、冬の時期に六斎念仏を見ることができます。まず時間になると関係者が本堂に入ってお清めを済ませ、1回目の豆まきが行われます。六波羅蜜寺の豆まきでは、福をかき込めという意味の「ふくかっこめ」というかけ声で豆がまかれるのが特徴です。京都の政治家や地元の企業の社長さん、さらに宮川町の芸舞妓さんも加わっての豆まきとあって、境内は多くの人で賑わっています。豆は3粒がおひねりに入ったものが主にまかれ、希に袋入りのものもありました。

六波羅蜜寺 節分会豆まきが終わると、再び関係者が堂内に入って法要が始まり、ここから土蜘蛛が登場をして糸をまくなどして法要の邪魔をして行くという面白い場面が始まります。読経中のお坊さんに紙の糸がかかる様子は他では見られないでしょう。糸がまかれるたびに歓声が上がっていました。土蜘蛛は散々あばれると一旦姿を消して、かわりに六斎念仏の方々が現れて太鼓が打ち鳴らされ、さらに「四つ太鼓」の奉納が行われました。六斎念仏の定番の演目で、子どもから大人までが段々とテンポを速くしながら華麗に太鼓を叩いて行きます。

六波羅蜜寺 節分会四つ太鼓の奉納に続き、太鼓がお堂の周りで叩かれると、再び土蜘蛛が登場してきます。堂内では土蜘蛛に豆がまかれているようで、嫌がりながら糸をお坊さんにまいて行きました。この頃にはお坊さんはもう糸でかなり大変そうです。しかし、最後は六斎念仏の力によって、土蜘蛛は堂内から追い出されて退散して行きました。

六波羅蜜寺 節分会逃げて行く時には観客にも糸をまき、ひと盛り上がりがありました。実はこうして土蜘蛛がお堂の外に出てくるのは今年が初めてなのだそう。大きな賽銭箱を動かすなど、入念な準備があったそうです。より楽しんでいただける行事になったのではないでしょうか。最後に、2回目の豆まきが盛大に行われて行事は終了です。四つ太鼓や土蜘蛛の様子は動画もありますので、ご覧になってみてください。


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