大きく変わった吉田神社の火炉祭 2015年

吉田神社 火炉祭 2015年
2月3日の深夜に、吉田神社で火炉祭が行われました。例年は夜空を焦がす勇壮な炎が見所ですが、今年は祭りの様相が大きく変わりました。

吉田神社 火炉祭 2015年吉田神社の火炉祭(かろさい)は、京都の節分を代表する行事として知られ、直径も高さも5mといわれるほどの巨大な火床に古い縁起物やお札を納め、火を付けて燃やすことで、古札に宿る神々にお帰りいただくという行事。節分の深夜23時から行われ、その炎が春を呼び、参拝者には無病息災をもたらして新春の幸運を授けるといわれています。京都の各地でお火焚き祭は行われますが、吉田神社の火炉祭はその中でも最大といえるものでした。

吉田神社 火炉祭 2015年しかし今年は大きな火床に点火されることはありませんでした。理由は報道されていますが、行政との間で灰の処理に関する問題が生じたそうです。吉田神社のアナウンスでは「環境に配慮して」点火はしないとのことでした。ただ、神事としての根幹を守るために、今年は古札に宿る神を火炉の前に立てた御幣(ごへい)に移し、その御幣を燃やすという形で行われました。

吉田神社 火炉祭 2015年23時前に境内を訪れると、今年は勇壮な炎は見られないことが知られているのか、例年に比べると圧倒的に人は少なくなっていました。また、報道の取材が何社も来ているのが印象的でした。23時前には規制線が貼られましたが、長年神事を見てきたカンで場所をとり時間まで待機。23時より早く神事が始められました。お払いや巫女さんの鈴による御清めは例年どおりでした。

吉田神社 火炉祭 2015年そしていよいよ御幣に火が灯されます。小さな炎が燃え上がると、警蹕(けいひつ:周囲に神の降臨を告げて注意を促し敬礼を呼び掛ける、おぉぉ~という声)が発せられました。実は動画も撮ってきたのですが、警蹕が発せられていますので、一般への公開は控えます。約1分程で燃えていた炎は小さくなり、儀式は終了となりました。あまりにあっけない終了に、今年から変更になったことを知らない参拝社からは驚きの声も聞こえてきました。来年以降はどうなるか分かりませんが、個人的にはできればまたあの大きな炎を見てみたいと思います。

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    吉村 晋弥(よしむら しんや)

    吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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