京都の地下トンネル 雨水貯蔵施設

地下貯水トンネル
先日、まいまい京都さんの散策に個人的に参加し、京都の地下にある貯水トンネルを見学してきました。

地下貯水トンネル京都市上下水道局は、大雨時に雨水を一時的にためる目的で、大きな幹線道路の地下に貯水トンネルを順次建設しています。今回見学させていただいたのは、京都駅周辺地区の地下街の浸水安全度向上を図るためのトンネルで、1時間に62mmの非常に激しい雨を想定して作られています。一般的に都市の下水設備は1時間に50mmの雨に対応していますので、より安全度が高まります。京都駅の地下はこれまでもたびたび浸水をしてきましたので、ぜひ効果を発揮していただきたいですね。

地下貯水トンネル 縦穴トンネルは渉成園の北から河原町通~七条通~東洞院通~塩小路通~リーガロイヤルホテルの北へと続く、全長約1.7kmもの長さがあり、内径は3.2mもあります。そのところどころに、すでにある下水管からの接続口があり、大雨の時には水が溢れてきて貯められるというしくみ。雨が収まれば、ポンプで既設の下水管へと水をくみ出すそうです。

地下貯水トンネル 下水との接続部今回の見学は、渉成園の北から入り、建設中のトンネルの中をリーガロイヤルホテルの北まで歩くというものでした。トンネルは最も深い場所で地下約30mにあるそうで、京都の地下深くを探検しているかのような気持ちになります。前半の一部は、まだ内部をコンクリートで覆う建設中で、丸いトンネルの中に建築中の金属製の枠が覆う姿は、宇宙船のようにも見えそうです。途中、地下鉄京都駅の下を通る部分では、電車の音も聞こえて来るとのことでした。こうした貯水トンネルは京都の大通りの地下にはすでに整備が進んでいるそう。人知れず進んでいる大雨対策を、身を持って体感させていただけた貴重な機会でした。

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