勧修寺 氷室池の花菖蒲

勧修寺 花菖蒲
山科の小野駅から西へ歩くと勧修寺(かじゅうじ)があり、境内の氷室池には花菖蒲や睡蓮が見ごろを迎えています。

勧修寺 花菖蒲勧修寺は醍醐天皇が創建した真言宗のお寺で、門跡寺院として皇室から下賜された建物も伝わります。境内にある氷室の池はこの時期、花菖蒲や睡蓮などが彩って華やかです。池は「氷室」の名は冠していますが、氷を保存しておく氷室があったわけではないよう。気候的にも、もし勧修寺の場所で氷室ができるならば、気候からして京都のどこでも氷室が出来てしまいそうです。実際には、平安時代の1月2日にはここに張った氷を宮中に献上し、その厚さによって五穀豊穣を占ったといわれています。

勧修寺 花菖蒲菖蒲(ショウブ)はアヤメやカキツバタと見分けがつきにくいことでも有名です。花菖蒲の簡単な見分け方は、「花の付け根が黄色くなっている」部分。慣れてくればそれぞれの花も見分けが付くようになります。花菖蒲の中でも細かい種類は豊富にありますが、勧修寺の境内は白系統の明るい色彩の花が多い印象です。

勧修寺 アジサイ氷室池は花菖蒲が過ぎると、一部の葉を白く染めるハンゲショウ(半夏生)が雪降ったような白い姿を見せていきます。境内にはアジサイも多く、京都の名所の一つに数えられるほど。6月の勧修寺はまさに花が旬な場所で、ほかにも藤原高藤にまつわるロマンスや、皇室ゆかりの建物、水戸黄門寄進の灯籠、琵琶湖からやってくる野鳥など、見どころが多いお寺です。是非、じっくりと拝観をしてみて下さい。

勧修寺 花菖蒲
勧修寺 睡蓮
勧修寺 睡蓮
勧修寺 灯籠

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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