建仁寺・禅居庵 見事に咲く桔梗

禅居庵の桔梗
建仁寺の禅居庵桔梗(ききょう)の花が見事に咲いています。

禅居庵禅居庵の摩利支天堂は、狛猪がある境内としても知られています。これは、祀られている摩利支天が猪に乗って現れるとされるためで、五頭や七頭の猪に乗った姿の像もあります。猪は素早さや智恵の迅速さや勇敢さを表すそう。摩利支天のルーツは陽炎を神格化したインドの女神マリーチで「摩利支」の文字はこのマリーチに漢字をあてているわけです。

禅居庵の桔梗陽炎には実体がなく、捉えられることも傷つくこともありません。さらに摩利支天を信じる者は、摩利支天と同様の功徳が得られると書かれている経典もあり、そんなところから武将の間に摩利支天の信仰が広まりました。かの楠木正成や前田利家は兜の中に摩利支天の小さな像を入れて出陣したと伝わります。

禅居庵の桔梗さて、桔梗は建仁寺側から入った場所にあって、摩利支尊天堂からは見えませんが、細い通路を抜けていくと桔梗の咲く苔庭が現れます。今年は近年では一番きれいな印象です。とても見事で心を癒してくれます。ただ、禅居庵では座禅をされていることがあり、桔梗の美しさにはしゃいでいると座禅の静寂な「気」を感じてハッとすることもありますので、「座禅中」の但し書きには注意しながらご覧ください。

禅居庵の桔梗また花をよく見ると通常は五角形の花の中に、四角形や六角形のものを見つけました。まるで四葉のクローバーのようにレアな気分にもなれますので、花の形にも注目をしてみても面白いかもしれません。

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ガイドのご紹介
吉村 晋弥(よしむら しんや)

吉村 晋弥気象予報士として10年以上。第5回京都検定にて回の最年少で1級に合格。これまでに訪れた京都の観光スポットは400カ所以上。2011年秋は京都の紅葉約250カ所、2012年春は京都の桜約200カ所を巡る。自らの足で見て回ったものを紹介し、歴史だけでなくその日の天気も解説する。毎月第2水曜日にはKBS京都ラジオ「笑福亭晃瓶のほっかほかラジオ」に出演中。特技はお箏の演奏。

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